前回の記事【欲しい車について考える】Porsche 718ケイマンで書いた通り、私はすっかりポルシェの虜になってしまいポルシェが気になって仕方がありません。
ポルシェが欲しい理由を前回の記事で書きましたが、もう一つ欲しい理由があります。
それは今各メーカーが新車で販売しているスポーツカーが恐らく「内燃機関のスポーツカーの最終世代」だろうということ。
エンジン車としては最も洗練されたモデルであり、これ以降新型ガソリンエンジンの開発やガソリン車用のスポーツカー専用シャシーを開発するメーカーはほぼないでしょう。
そんな最終世代のスポーツカーを手に入れて10年、20年…もしくはそれ以上所有する…というのはとても有意義で楽しい趣味だと思います。
ある意味…この時代に生まれてまだまだスポーツカーを存分に楽しめる年齢でこのタイミングを迎えるのは幸せなことなのかもしれない。
ポルシェ 718ケイマンであれば性能もブランドも申し分ない車ですし、何より3ペダルMT車を選べます。
…どうしても手に入れたい。
どうにかして購入することはできないでしょうか…真剣に考えてみます。
私はポルシェオーナーになれるのか…?
ポルシェの購入を本気で考える場合、購入費、維持費、私の使用環境に適しているかの3点が検討事項になります。
一つ一つ考えていきましょう。
- 購入費
前回の記事を書くにあたり、認定中古車に掲載されている車両を見て回り大体の相場は理解できました。
ベースグレードでオプションが少ないケイマンであれば総支払額700万円でなんとか買えるかもしれません。
700万円というのは一介のサラリーマンである私にとっては大金過ぎますが、ローンを組めるだけ組み、ゴルフGTIを下取りに出し、更に貯金も出し切ればなんとか届くかもしれません…。
ローンはいくらまで組めるのか?審査は通るのか?
ゴルフGTIの下取り額は?
貯金を使い果たしてもいいの?
と不安や不確定要素が多いですが、それらが解決できれば実現しそうではあります。
ただ、3つ目の貯金を使い果たすことについては…覚悟はできています!
どうせ私は独身!何かあったところで購入したポルシェを手放すだけですし、最悪私一人が不幸になるだけで他の誰にも迷惑をかけません。
それならむしろ独身のメリットを最大限生かすべきじゃないでしょうか! - 維持費
ネット記事やオーナーのブログを拝見すると意外と維持費はかからない…?と思ってしまいます。
趣味車であり高性能車であるポルシェは部品が高品質ですのでその分費用が高くなるのは納得できます。
逆に社外品カスタムパーツを買わなくてもいい分安上がり…?(笑)
故障率がレクサスに次いで低いことと、ポルシェセンターの最長15年の延長保証プランが存在するのが非常に頼もしいです。
予期しない故障で高額な修理費…という恐怖の展開はほぼほぼ回避できそう。
しかし実際どうなのかはポルシェセンターで訊いてみるしかないですね。 - 自分の使用環境に合っているか?
購入費・維持費の面から考えても今乗っているゴルフGTIを手放さざるを得ないのは間違いなさそうです。
その場合、ケイマンとS660の2台持ちということに。
S660は車で人や物を運ぶのは一切不可能な遊ぶためだけに存在する車。
そのため人や物を運ぶのはケイマンの役割になります。
ゴルフGTIと比べるとかなり荷室容量も使い勝手も劣りますが、それでも前後合わせて425リットルの容量があるわけですから問題ないでしょう。
そもそもゴルフGTIを1年間所有していた間に後席に人を乗せた回数はゼ…大きな荷物を運んだのも一人用ソファーを買って店舗からお持ち帰りした時の一度だけ。
それも配達で問題ない状況でした。
やはり独身は強し。
クーペでミニマルな生活をするのも乙なものです。
初のポルシェセンターへ!…しかし塩対応され心折られる。
考えた結果、何とかなりそうな気もしますがやはり分からないことも多いので…直接ポルシェセンターに訊きに行きましょう!
ポルシェセンターで訊きたい事項
- 購入時に必要となる諸経費等
- 認定中古車サイトに掲載されている車両以外の、まだ掲載される前の車両はないか?
- 車両購入後のオーナー専用サブスクリプションサービス(ロードサービスやナビの通信費等)はどんなものがあるのか?
- ゴルフGTIの概算下取り査定額
- カタログが欲しい…
これらを確認するべく人生初の…ポルシェセンターへ!
ポルシェセンターの前の歩道を歩くだけでもそわそわして緊張しちゃうのに…中に入る機会が訪れるなんて想像すらしていませんでした。
…
結果としては…かなり塩対応されました!(悲)
- 事前に来場リクエストのメール送ったが返信なし。
数日後にこちらから直接電話連絡してやっと予約することができた。 - 予約時間ピッタリに訪れたら担当営業さんが出てくるまで放置プレイ。
初めてのポルシェセンターで極度の緊張の中、立ちっぱなしでかなりの時間待たされました…。
どんなに少なく見積もっても15分は待たされたと思います…体感ではそれ以上に待たされていた気がします。
かなりキツい時間だった…。 - 超塩対応。
ご対応してくれた営業さんは40~50歳くらいのベテラン風の方。
他にお客さんがいない時間でしたが椅子にも座らせてもらえず立ち話。
訊きたいことを尋ねても、恐らく意図的に端的にしか答えてもらえず「早く帰ってほしい」という雰囲気が露骨です。
私のコミュ力が不足している部分もあったかもしれませんが、そもそも相手は極力話を広げないようにしていました。
最初に送ったメールに尋ねたい内容とケイマンのベースグレードの認定中古車を探していること、今はゴルフGTIに乗っている旨書き添えたので…庶民であることは既にバレています。
しかしそれにしても塩対応っぷりはすごかった…まさにプロの技でした(笑)。
全くお客さんとして扱ってもらえませんでしたね。
「時間の無駄だから早く帰れ」という心の声が聞こえてきそうでした!(苦笑)。
結局私の心は折れ、訊きたいことはほとんど訊けませんでした。
カタログ欲しいなんて口が裂けても言い出せない雰囲気。
しかしどうしてもと無理を言い、ゴルフGTIの概算下取り査定額を見積もっていただきました。
これが分からないと次に進めなかったのです。
露骨に嫌がられましたが(すみません)、査定していただきました。
ということで初ポルシェセンターはとても苦い思い出になりました。
しかし私は怒っているわけでも非難したいわけでもありません。
むしろそれだけの扱いをさせることしかできなかった自分の不甲斐なさにショックを受け反省しました。
身なりも小綺麗にしたつもりですが靴以外は安物。
こういう時にファッションに無頓着だと後悔することになりますね。
そして…ポルシェセンターは911やタイカンを購入してくれる上客あっての商売なので庶民な新規客を区別するのは当然と言えば当然でしょう。
私とて社会人の端くれですから理解できます。
「こっちは客だぞ!平等に扱え!」なんて情けないことは言わない程度のプライドはあります。
ただ…ここまで塩対応されるとポルシェ購入後にメンテナンスでお世話になる…というのは無理です。
もうここの店舗は怖すぎて近づけません。
ちなみに塩対応されたのは今回ご対応いただいた営業さんのみで、駐車場でお出迎えしてくれた方や受付のお姉さんにはご丁寧な対応いただけました!
尚、今回お伺いしたポルシェセンターは今住んでいる名古屋の店舗ではない、とだけ書いておきます。
決断
心折られながらもなんとかポルシェセンターでゴルフGTIの概算下取り額を査定してもらいました。
その額は…「○○○万円以上ならケイマンを購入する!」という想定額以上でした!
これなら…買える…かも!
私、ポルシェを買います!!
条件が良い出物を探します!
条件はコチラ。
- ポルシェ認定中古車
- 車種:ケイマン
- フルノーマル車
- 右ハンドル車
- マニュアルトランスミッション
- 色は黒系以外
- 予算は総支払額で700万円
これで探します…!
ゴルフGTIを手放すことは必須になりそうで非常に悲しく後ろ髪を引かれます。
状態の良いゴルフGTI(7.5世代)のマニュアル車なんて再び手にすることはできないでしょうから。
しかしここらで一つ、身の丈に合わない理想の一台を目指してみるのも良いでしょう。
恐らく私の人生で最初の最後のチャンスになるのですから!
718ケイマン(現行モデル)か
981型ケイマン(先代モデル)か…
認定中古車のケイマンを購入する場合、予算700万円で候補になるケイマンは…
- 現行のケイマン、982型718ケイマン (2016年 -)
- 先代ケイマン、981型ケイマン (2012年 – 2016年)
共にベースグレードのこの2車種となります。
名前と型式が紛らわしいので現行と先代という呼び方で進めます。
この先代型・現行型の大きな違いはエンジンが異なること。
先代は官能性が高い水平対向6気筒NAの2.7リッターエンジンから最高出力275馬力を発生させます。
現行は水平対向4気筒ターボの2リッターターボエンジンで最高出力300馬力を発生、パワーは大きく上がり燃費も若干上がった代わりにフラットシックスの官能性は失われた、という感じですね。
結論から言うと私としては現行型が好み。
実は私、スポーツカーの音については割と無頓着です。
もちろんマニュアルトランスミッションを楽しむ上で車内に流れるエンジン音はなくてはならないものですが、質はそこまでこだわりがなかったりします。
なので酷評を受けるS660のエンジン音が真後ろから流れてきても気にせず気分よく乗れたりするので無頓着なことも悪いことばかりではありません。
無頓着の原因は…恐らく車好きになった年齢が遅すぎたため、「スポーツカーの音=深夜に爆音を鳴らし睡眠妨害してくる迷惑な騒音」と認識していた期間が長かったからでしょう。
世のスポーツカー乗りの皆さま、夜に車を動かすときはくれぐれもお気を付けを…貴方が思っている以上に「車好き」や「車趣味」へのイメージを下げています…。
それはともかくとして、音にこだわりがなければ現行の718ケイマンで問題ないのではないでしょうか。
エンジン以外はエクステリアデザインが若干異なるだけで大きな差はない模様。
エクステリアデザインも718ケイマンの方が好みです。
最新のポルシェが最良のポルシェという格言に従い、718ケイマンの購入を目指します!
次回に…続く?
どこのポルシェセンターでしょうか?
そんな酷い対応するのは流石に聞いたことがありません。そもそもベースグレードであっても、他社と比べて決して安い訳ではないですし。
私は、5年前にマカンを購入した時から、某ポルシェセンターと付き合っています。何だかんだで既にポルシェを3台購入していますが、別に沢山購入したからと言って、対応が良くなった訳でも悪くなった訳でもないです。それに、マカンを購入しに行ったときは、ボロボロBMWでしたし(笑)
担当者は、ちょっと?ボーっとしているタイプで、細々した連絡を忘れることがありますが、塩対応されたことはありません。一方で、そのディーラーは、メンテナンス担当者が神対応の人なので、「これで良いかな?」と思って長く付き合っています。
ただ、ポルシェは限定車となっていなくとも、スポーツタイプの車種は需要が供給を上回っているため、既に718はの新車購入は難しいかもしれません。
車は、購入以降方が、担当者との頻繁に連絡を取る必要があるので、あまりにも対応が悪い営業店との付き合いは避けたいですね。少し遠くても、ご自宅から通えるポルシェセンターがあれば、そちらでの再チャレンジをお勧めします。
貴重な体験談ありがとうございます!
件のポルシェセンターは私の自宅から最も近い某ポルシェセンターなのですが、残念な気持ちでいっぱいでした。
試乗をお願いしたわけではなかったのですが…冷やかしだと判断されたのでしょう。
そう思わせてしまった私の未熟さにも原因があると思いますね。
結局、諦めきれずに他店で718ケイマンを購入しました。
私にとっては営業さんとの付き合いも車趣味の楽しみ方の一つなので、このポルシェセンターには通う気にならず、少し遠くのポルシェセンターで仲良くお付き合いさせてもらっています。