先代のADVAN NEOVA AD08Rから9年ぶり、待ちに待って遂に登場した国産スポーツタイヤ、YOKOHAMA ADVAN NEOVA AD09を購入して愛車のS660に装着しましたのでレビューしていきます!
憧れの国産ハイグリップタイヤ ADVAN NEOVA
先代AD08RはS660新車装着時のOEタイヤでした。
ストリート最強クラスのハイグリップタイヤであったネオバはS660には過剰性能とよく言われるほど、高いグリップ力と強いケーシング剛性、そしてカッコいいトレッドパターンをS660にもたらしてくれました。
しかし価格がかなり高く、消しゴムのようにあっという間に摩耗するお財布に厳しいタイヤ。
そして2013年発売のため設計が古く、ダンロップ DIREZZA ZIIIなどのより安価なライバルタイヤに性能で迫られつつあるところが気になるところでした。
素晴らしいタイヤなのは分かっていてもサーキットでタイムアタックするわけでもない私にはどうしても割高感を感じてしまいDIREZZA ZIIIを長年愛用していました。
DIREZZA ZIIIもかなり高性能なタイヤながらネオバよりもお安く手に入りましたから。
そんなネオバが2022年、遂に新作ADVAN NEOVA AD09として登場!
性能は上がっているのに…価格は大幅に下がっています!
価格.comで最安値を調べてみたところ結果は以下の通り(2024/5/7時点)。
※サイズはS660純正サイズ
(先代)ADVAN NEOVA AD08R 195/45R16 80W 26,950円(平均3万円台前半)
(新作)ADVAN NEOVA AD09 195/45R16 80W 23,299円(平均2万円台前半)
安い…!
圧倒的に新作AD09の方が安い!!
AD08Rの最安値のお店が2位以下と比べてかなり安かったので差は少ないように見えますが、平均値では8,000~10,000円/本ほど新作が安いです。
やはり9年間の技術進歩は大きいということでしょうか。
本来は2022年の発売直後に予約購入してS660に履かせたかったのですが…残念ながら発売直後のサイズラインナップにS660の純正サイズはなく、仕方なく一時的なつなぎとしてナンカンNS-2Rを履きました。
そのNS-2Rを使い終わったので今回遂に憧れのネオバを購入することができました。
タイヤ購入とタイヤ交換
タイヤ購入と交換作業はいつも利用させていただいている地元岐阜にあるタイヤショップ『アップルクラブ』さんにお願いしました。
ネット通販の価格が安く県外からもお客さんが訪れる良ショップ。
家から近いところにあってとても助かっています。
ネットでタイヤを購入。
私の場合は購入したタイヤは店舗に届くようにして、届いた後に店舗に出向いて交換作業をしてもらいました。
タイヤ価格が4本で76,600円。
交換工賃が8,000円。
合計84,600円となります。
一般的な軽自動車のタイヤとしてはものすごく高い価格ですが、ストリート最強スポーツタイヤを謳う国産ハイグリップタイヤのネオバでこの値段であれば十分満足です。
今回購入したタイヤの製造週は24年11週でした。
つまり2024年3月11日~3月17日に製造されたタイヤということ。
交換した日は2024年4月27日でしたので製造から1ヵ月程度しか経っていない出来立てほやほやの新品タイヤ!
これは嬉しいです!
ADVAN NEOVA AD09 レビュー
使用条件は以下の通り。
500kmほど走った状態でのレビューとなります。
- 装着車両はほぼフルノーマルのS660
- 使用タイヤ
F) ADVAN NEOVA AD09 165/55R15 75V
R) ADVAN NEOVA AD09 195/45R16 80W - 街乗り5割/ワインディング5割(サーキット走行なし)
- 公道オンリーの割には元気よく走る走り方。
外観
先代AD08Rは一目でネオバと分かる特徴的なトレッドパターンでしたが、新しいAD09は左右非対称パターンになり若干大人しいデザインになりました・・・といっても十分スポーティーなパターンです。
サイドウォールはしっかり角が立っていて迫力ありますし、デザインのコントラストも上がり質感も上がっています。
上級クラスのタイヤですので外見でも所有欲を満たせてくれるのは嬉しいところです。
スペック
タイヤのグリップ力と摩耗のしやすさを表す数値、トレッドウェアは200。
先代ネオバのトレッドウェアは180。
数値が低いほどグリップ力が高い傾向にあるので先代の方が上?と思ってしまいますが、使った感じは先代よりも決して引けを取らないグリップ力でした。
サーキットで限界まで攻めたら違いが出るのかもしれませんが、そもそもトレッドウェアというスペックは絶対的なグリップ力を数値化したものではなく、あくまでも指針ですので180から200に数値が増えてしまったのは気にしなくても良さそうです。
濡れた路面での牽引性能 Traction、温度上昇に対する抵抗性能 Temperatureも最高評価で文句なしです。
実際に使ってみた感想
実際にネオバAD09を履いてS660で街乗りやワインディングを走り、最も強く印象に残ったものは…
とにかく楽しい!走るのがとても楽しい!ということです。
直前に履いていたのがNS-2Rだったということもあるのでその差でより一層強い印象を得たのかもしれませんが、とにかく走るのが文字通り桁違いに楽しくなりました。
非常に高いグリップ力と運動性はS660のコーナーリング性能限界まで引き出してくれます。
NS-2Rでは「手加減」してあげる必要がありましたが、思う存分S660を振り回せるのが最高です。
コーナーリング時の安心感は凄まじく、これぞS660の楽しみ方という理想の走りができます。
また、発進時にしっかりとエンジンのパワーを路面に伝えてくれます。
軽自動車故のパワー不足を感じる発進ではなく軽い車体が飛び出すように発進してくれるようになったので信号で止まる度にタイヤの良さを実感してしまいます。
ハイグリップスポーツタイヤですので静粛性はほとんど期待してはいなかったのですが、NS-2Rと比べるとかなり静かになりました。
振動や衝撃の伝わり方もハイグリップタイヤとして上々。
S660のオーナーが許容できないなんてことはないでしょう。
気になるところと言えば、砂利の駐車場を出た際にタイヤハウス内が巻き上げられた小石でかなり賑やかな音を立てることくらいでしょうか。それも高いグリップ力の証拠です。
そして街乗りで使う場合は気になるウェット性能。
先代ネオバの時は雨の日は怖いという声もありました。
AD08Rは排水性に効く縦溝が3本でしたが、AD09は2本。
もしかしてウェットグリップ下がっているのでは…?という懸念もあるかもしれません。
そしてそれを確かめる機会が運良く(?)ありまして、先日大雨の日を走る機会がありました。
静岡から岐阜までの下道と高速。
まさに滝のような雨でワイパーの速度を一番高速にしても視界がかなり悪いほどの大雨。
かなり危険な雨でしたが、驚くほどしっかりグリップしており一度も滑り出しそうな気配すらありませんでした。
それなりのスピードを出しても滑ることがなく、むしろそれよりもS660が雨漏れしてこないか心配するくらい余裕がありました(雨漏れもしませんでした)。
ADVAN NEOVA AD09は一切文句なしの素晴らしいタイヤです!
他製品との比較
S660で履いたことあるタイヤは先代のADVAN NEOVA AD08R、ナンカンNS-2R、ダンロップ DIREZZA ZIIIの3製品しかないのでそれらとの比較となります。
- ADVAN NEOVA AD08R
とにかく全ての性能が上がっている上位互換と言えると思います。
グリップ力についてはAD08Rでも底知れないグリップ力があったので同等かそれ以上、という評価しかできませんが。
AD09になって価格が大幅に安くなっているのが大変嬉しいです。
- ナンカンNS-2R
価格が半値程度、寿命が非常に長いのは非常に大きな利点ですが、S660を楽しむのに必要な性能を満たしていないという印象です。
- ダンロップ DIREZZA ZIII
このタイヤも高性能で、S660を楽しむのに必要な性能を満たしています。
AD09よりも安いので選びやすいですが、AD08Rだった頃と比べると価格差はかなり縮まっています。
AD09の方がより楽しく走れるタイヤという印象ですが、その人の使い方次第ではZIIIで十分といえるかもしれません。
S660以外の他の車種であれば、公道ではZIIIでも全く問題ないと思います。
まとめ
ADVAN NEOVA AD09はとても良いタイヤですね!
やはりS660にネオバは過剰性能ではなく、S660の楽しさを最大限引き出す名パートナーだと思います。
500kmほど走ってもまだ感動を感じるほど気に入っています。
しばらくはADVAN NEOVA AD09を使い続けたいところですが、その前に寿命がどの程度なのか見極める必要があります。
使い切ったら再レビューをしようと思いますのでご期待いただければ。
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