『輸入車は国産車と比べて不具合が多い』
よく聞く話です。
故障とそれに伴う高額な修理費に躊躇して輸入車の購入を諦める人は非常に多いと思います。
私も最初はそうでした。
特に高額な高性能パーツをふんだんに使用しているポルシェであれば猶更です。
しかも国産車と比べてオーナーの絶対数が少ないため情報が少ない。
情報があっても専門ショップの見積りだったりカスタムしている車両だったり、特別仕様の役物であったりと前提条件が千差万別でよく分からない。
購入する資金に目途がついても、未知の出費が多いから買えない!…となってしまっては不幸です。
私の周りにも国産車にしか乗らないという固定観念を持った人がとても多いです。
輸入車、そして特にポルシェには素晴らしい魅力がたくさんあります。
特に趣味車であれば尚の事、自分が求める条件に合ったクルマに対して国産車、輸入車問わずに検討していただき理想の一台を選択してほしいものです。
そこで…輸入車乗り・ポルシェ乗りの末席にいる者として、可能な限りインターネットの世界に維持費や不具合情報や修理費などの生の情報を放流していきたいと思います。
うちのポルシェは718ケイマンのベースグレードでほぼノンオプション、カスタムなしの個体で整備は全てディーラー(ポルシェセンター)のみの最もプレーンで余計な費用が掛からない仕様ですから、これから始めてポルシェの購入を考えている人にとって最も参考になる事例だと思います。
正しい情報によって少しでも「輸入車も候補に入れてみようかな?」と思ってくれる人が増えると嬉しいです。
今回の記事はウオッシャー液ホースの破断による修理となります。
ウォッシャー液ホースの破断
車両情報
- モデル:718ケイマン(2018年式)
- 仕様:
・ベースグレード(2.0 RHD MT)
・ほぼノンオプション・カスタムなしのフルノーマル - 使用環境:
・街乗り5割/ワインディング5割(サーキット走行なし)
・公道オンリーの割には元気よく走る走り方。
・100%ディーラー(ポルシェセンター)整備車
・年間走行距離:12,000㎞程度 - 走行距離:26,714km
不具合概要
走行中、フロントウィンドウの汚れを除去しようとウインドウォッシャーを操作したところ、ノズルからウォッシャー液が出なかった。
ワイパーは正常に作動、メーター上に警告表示はなかった。
車を停めて調べたところ、フロントフード内のウォッシャーノズルに繋がるホースが破れているのを発見。
そこからウォッシャー液が漏れ、地面にウォッシャー液が垂れていた。
修理内容
修理はポルシェセンターに依頼。
事前に担当営業さんに不具合の写真2枚を送ると入庫日までに部品を準備していただきましたので、ポルシェセンターに着くと直ぐに作業開始。
約1時間ほどで修理作業完了。
修理費用
修理費は工賃、部品費用合わせて13,000円。
高い…ですね!
でもポルシェオーナーになる際にこのくらいの出費は覚悟しています。
1時間ほどで修理完了しましたし、良しとしましょう。
原因/予防/再発防止策
今回のホースは構造上、フロントフードを開け閉めするたびに動く部品。
それがプラスチック製のため経年劣化により多少脆くなり、開閉を繰り返すうちに徐々にダメージが蓄積して破断した感じでしょうか。
今回は製造から6年使用して破断したことになります。
私は普段から荷物をフロントトランク内に入れるのでかなり頻繁に開閉している使い方をしていました。
ポルシェセンターの整備の人と話しましたが、よくある不具合ということでした。
対策品もないので純正部品を使う限りはまた再発しそうですね。
所感
欧州車はプラスチック部品が弱いとよく言われますが、今回はまさにそんな不具合でした。
今回は機能部品ではなく、普通のホースですので純正品ではなくともクルマのパフォーマンスは下がりませんし、ポルシェが入庫できる一般の自動車修理ショップであれば大幅に工賃を削減できると思います。
よくある不具合らしいのでもしかしたら社外品の対策部品を用意しているショップもありそうな気がしますね。
少しでも出費を抑えたいのであればショップを探してみても良いと思います。
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