【S660乗りの】コペンGRスポーツ試乗【レビュー】

2月某日、ダイハツのディーラーさんにお邪魔してコペンGRスポーツを試乗させてもらいました!

実はわたくし…車の試乗は初体験。

今まで所有した初期型フィット(GD3)、CR-Z、S660、そしてゴルフGTI…全て一度も試乗せずに購入しました。
フィット以外は3台とも中古車です。
特にS660は試乗どころか現車確認すらせず…いやそれ以前にS660という車種自体ちゃんと実車を見たことない有様でした。

現行コペンに興味が湧いてきた

そんな試乗しない派の私ですが、最近コペンが気になっており、どんな車なのか知りたくなりました。
コペンといっても初代L880K型ではなく現行のL440K型のコペンです。

今所有している2台、S660とゴルフGTIは大変満足しており、しばらく乗り換える予定はありません。
ですがこの2台…当然ながら未来永劫乗れるわけでもありません。
2台とも趣味車ながら、合わせて年間30,000~40,000kmほど走っているので、かなりハイペースで乗っています。
いずれは乗り換えを考えなければいけない時期が…そう遠くない未来に必ず訪れます。
特にS660の軽オープン・スポーツカーというパッケージングは大変気に入っており、この先も軽オープンを所有し続けていきたいものです。
しかしS660は既に生産終了済、後継車種もありません。

現在、新車で手に入る軽オープン・スポーツカーはコペンのみ。
そう考えると…コペンに興味が湧いてきました!
コペンが新車で手に入るうちにコペンを買っておくべきかも…と。
しかしコペンがどういう車なのか…ほとんど知りません。
コペンがS660のように急に生産終了がアナウンスされて争奪戦になった場合に後れを取らないためにも、コペンをもっとよく知っておくべきと思い、今回試乗に乗り出しました!

試乗レビュー:コペンGRスポーツ

現行コペンは、ダイハツで販売される通常コペンの外装違いが3タイプ:Robe(ローブ)XPLAY(エクスプレイ)Cero(セロ)、そして通常タイプとは別にトヨタとダイハツから発売されている「GRスポーツ」の計4種類がラインナップされています。
GRスポーツはコペンをベースにTOYOTA GAZOO Racingの手によってモータースポーツのノウハウが注入されたモデル。

試乗にあたっては、通常コペンとコペンGRスポーツの両方を試乗できるお店はなかったので、今回はGRスポーツの試乗を予約しました。
通常コペンを試乗しても、GRスポーツはどんな感じに進化しているのだろう?と思ってしまうでしょうから。

尚、レビューはあくまでもS660オーナー目線のため、どうしてもS660との比較が多くなります。
カージャーナリストじゃないですから、完全中立でレビューなんて素人の私には無理です。
初めからある程度バイアスがかかっている前提でお読みいただいた方が良いと思います!

エクステリア

コペンGRスポーツ・フロント
コペンGRスポーツのフロントは精悍な顔つき
コペンGRスポーツ・サイド
いかにもオープンカーという雰囲気が漂うサイド
コペンGRスポーツ・リア
純正2本出しマフラーがかっこいい。左右対称均整が取れたリアが美しいですね。
BBS製専用鍛造アルミホイール+ポテンザRE050A
BBS製専用鍛造アルミホイール+ポテンザRE050A

外装はそれぞれのモデルによって違いますが、GRスポーツの外装は他と比べてやや硬質感がありますね。
いかにも今風のトヨタ車風の顔つきです。
現行コペンに共通して感じたことは、オシャレであること。
街中で走っているのを見ると、思わず目で追ってしまいます。
良い意味でおもちゃのような見た目ですので、乗っている人は余裕を感じますし、とても楽しそうで羨ましくなります。

S660の場合はオープンカーというよりスポーツカーとしての印象が強いエクステリアですので、オープンカーとしての雰囲気はコペンの方が上な印象を受けます。

私的な好みは、先代コペンを彷彿させるセロの外装が一番好きです。
色はブリティッシュグリーンマイカが好み。
やはりこの手の車は通常の車とは逆で、無難な色よりも明るくカラフルな目立つ色の方が後々後悔しないと思います。
楽しんでなんぼの車ですから見た目も楽し気なカラーにしましょう!
「無難を笑え。」「常識は、敵だ。」です!

BBS製専用鍛造16インチアルミホイールに履いていたタイヤはポテンザRE050A
グリップや剛性、そして乗り心地等を高いレベルで備えたプレミアムスポーティタイヤですね。
これを純正で履いていることからも、ガチガチのスポーツカーではなく、走りの質感に重点を置いた車であることが分かります。

インテリア

GRスポーツのインテリア
GRスポーツのインテリア

GRのブランドロゴがカッコイイ、MOMOステアリング。
ひときわ目立つので特別モデルに乗っている自覚が湧いてきます

コペンの内装はちょっとプラスチック感が強く…かなりの面積シボ加工の黒プラスチックを使っていますね。
シボ加工自体は傷が目立ちにくくなりますし、見栄えも良くなるよくできた加工だとは思いますが、広くあらゆる車に使われているため、コペンのような特別な趣味車に多用されると「普通の大衆車」感が増してしまい、ちょっと興が削がれるかなと思いました。
但しGRスポーツを除く、コペンのSグレードはシート等一部の内装色が選択可能ですので、黒以外を選べば見違える見栄えになると思います!
GRスポーツ…どうして黒一色だけしか選べないのだろうか…。

内装の配置自体がS660と比べると大きく方向性が異なる雰囲気。
コペンもS660も軽自動車サイズという限られたスペースですが、S660は戦闘機のコクピットのようにドライバーを中心に全てを配置して特別感を演出している反面、助手席が犠牲になっています。
一方、コペンは運転席も助手席も平等にスペースが設けられいて、人のスペースを最初に設定してその後に各部品を配置した感じですね。
助手席の居住性は圧倒的にコペンの方が優れていると思います。

GRスポーツのメーター
GRスポーツのメーター

GRスポーツのアナログメーターは赤色基調でスポーティですね。
限られたスペースいっぱいにみっちり詰まっている感じが良き!
速度計がスポーツウォッチのような雰囲気ありますね。

ただ液晶パネルがかなり古めかしい。
ベース車のコペンと同じもの(色は違う?)ですので仕方ないとも考えられますが。
確かにコペンが発売された2014年当時での設計であれば…その当時製としても少し古めかしいと思いますが…2019年発売のGRスポーツに搭載するにはかなりレトロだと思います。
ここはフルカラー液晶を新規開発してあげても良かったのでは?と思います。

コペンのトランクスペース
軽オープンカーなのにトランクスペースがあるという衝撃!

S660オーナー目線だと最も羨ましいのが実用的なトランクがあるところ!

クローズ状態だとトランクスペース全て使えますが、オープンにすると前方の仕切られたエリアはルーフが収まるので使えません。
しかし…それでもS660はトランクスペースはゼロなので天と地ほどの差があります。
助手席に誰かを載せる場合は大活躍間違いなしのスペースでしょう。

殆ど一人で乗る人の場合は、荷物を置く場所は直ぐ手が届く助手席になります。
わざわざ車を停めて後ろに回らないと出し入れできないトランクには載せないでしょう。
但し、車を離れるときは防犯上助手席に荷物は置きたくないということがありますので、やはりトランクは重宝するはずです。

羨ましい…。

実際に走ってみた感想

街中の試乗ですので、走りの評価は限定的です。
周りに車のいない時に限り、ちょっと元気に発進、旋回を試してみました。
運転席と助手席それぞれ乗っています。

  • オープンの解放感
    一番期待していたのがオープンの解放感。
    普段乗っているS660は手動で幌を取外し、オープン状態でもBピラー部分が残るタルガトップ形状。
    コペンは電動機構を備えているため、ロック機構を手動で開放してあげれば、開閉そのものはボタン一つでオープンできる!
    この差はすごく大きいのではないでしょうか!
    実際、電動機構はすごかった!
    しかし…オープンの解放感は…思っていたものとちょっと違う?
    …というのも、シートに座った状態だとちょうど額の高さにフロントガラスのフレームが鎮座しており、これがすごく気になります。
    原因はシート座面の高さ…シートをもう少し低くしたいところですが、シートにはリフターがありませんでした。
    Bピラー部分の有り無しなんかよりも視界に入るフレームが邪魔で仕方がなかったというのが正直なところです。
    社外シートを入れてシート座面を少しでも下げてあげたいところですね。
オープンの開放感!
軽オープンカーは車内は狭いですが、オープンにした時の開放感は最高です!!
気になるフレーム
どうしても目の前のフレームが気になってしまう…
  • 動力性能
    必要にして十分な加速が得られます!
    これしか書けない…というのも試乗車はCVTなのでコペンが原因なのかCVTが原因なのか…MTしか乗ったことない私には切り離して考えることができません。
    私的にはアクセルフィールとレスポンスが悪いと感じました。
    アクセルと体感速度が感覚と異なり違和感を感じます…速度計を見ると速度は十分出ているのですが。
    5MT車だと評価が変わるかもしれませんのでこれくらいしか書けません。
  • 足回りが秀逸!
    GRスポーツはボディ剛性強化と専用ショックアブソーバが肝!
    それがしっかり走りから伝わります!
    とてもしなやかで上質。
    ガチガチにスポーティーではなく乗り心地も高いレベルですが、もちろんスポーツ走行もできる優等生といった印象でした!
    実際峠やサーキットで走ったわけではないので想像ですけどね!
    運転していて楽しいハンドリングでしたので長距離ドライブも楽しそうです!

まとめ

S660とコペンはキャラクターが違うというのは知識として知っていましたが、具体的にどういうものなのか…試乗して分かりました。
走りはS660、オープンの楽しさならコペン、という単純な話ではなかったです。
そもそも軽自動車でオープンカーというところが共通なだけで用途が全く違う車です。

S660は走ることそのものが目的であるように作られた車、運転が主体。
走ることが主体すぎるので、すごく車に急かされるんですよね。
旅やドライブに行った時は観光地や綺麗な景色、写真映えするところに通りがかっても…降りるのが面倒になります(笑)
乗降性の悪さもありますが、それ以上に…今楽しんでいる走りを中断させたくないという気持ちがすごく出てしまって…本当に車に急かされているようです。
だからS660のドライブは体力限界までひたすら走りを楽しむということになりがち。
S660は走るための愛機、身体の延長や身に着ける靴のような感じ。

一方コペンについては、ドライブや旅そのものを楽しむ名脇役となる存在だと思います。
オープンで車のフィーリングに任せてゆったり走れば5感(味覚はないですが)を感じながら、ドライブを楽しむことができます。
走りは上質、乗り心地も良く、動力性能は良くも悪くも車主体のマイペースなので急かされることもなく、時間が許す限り旅を楽しめます。
助手席に人を乗せて走るのなら、S660はそもそも選択肢としてあり得ないですし。
但し、そもそも軽オープンカーの助手席に人を乗せて走るということは…ある意味ドライバーのエゴのようなもので…最低でもロードスタークラスの居住性はないと助手席の人に我慢を強いることになると思います。
コペンはドライバーと一緒に走る相棒という感じですね。愛着が湧きやすいのはS660よりもコペンかもしれません。

尚、走り自体の比較をもう少し掘り下げると…S660は車がとにかく従順。
アクセル踏めば、車が可能な限り、けたたましい雑音を出しながらも64馬力を限界まで頑張って出してくれます。
コーナーリングもドライバーを信じて無茶してくれる感じ。
一方、コペンはマイペースで車自体が自分が走りたいように走る感じ…但し上質。
アクセルを踏んでもっともっと!とドライバーが促しても「つーん」という感じで車が自分のペースで加速する感じを受けました。
ちゃんと速度が出ているのでそれはそれで不都合ないのですが。
コーナーリングも無茶な操作はそもそも許してくれない感じ。

結論

先ず一人暮らしで1台持ちでしたらコペンの方が幸せになれると思います。
S660も唯一無二の楽しさがありますが、それは走りの楽しさに特化しており、その対価としてスポイルされる便利さや快適性・居住性もまたマイカーの楽しさでもあるので、総合力ではコペンが上回っていると感じます。

但し他に1台、利便性が高いマイカーを所持している場合には、セカンドカーとしてなら断然S660です。
その場合、S660のデメリットはほぼなくなり、完全に走りを楽しむ最高のおもちゃになります。

結論として、コペンとS660はまず同じカテゴリーの車という先入観を捨てましょう。
その上で、自分のライフスタイルに合う方を選ぶのが良いと思います。

コペンのカタログ
コペンのカタログもいただきました

今回試乗させてくれました愛知県の某ダイハツディーラーさん、ありがとうございました。
試乗した結果、コペンが前よりも欲しくなりました!
S660の乗り換えではなく、増車としての候補…ということが分かり価値のある試乗でした!!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。