冬でもオープンカーに乗りたいので!スタッドレスタイヤ購入!

私は愛車のS660の幌を開けてオープンドライブするのが大好きです。
今は車通勤ではないですが車通勤していた頃は毎日幌を開けてオープンで走っていましたし、それが仕事のモチベーションになっていました。
雨や雪さえ降っていなければ、朝の出勤時はもちろん、すっかり暗くなった深夜でもオープンにしていました。
冬でもオープンにして走りたいのですが、今はそもそもスタッドレスタイヤがないのでオープンどころかクローズでも走れません。
去年までは冬の間はフルボディカバーで封印していました。

さて、今は名古屋近郊に住んでおり車通勤ではなく買い物もネット通販を使い、それ以外は徒歩圏内で完結する環境…車はほとんど趣味のためのものなのでスタッドレスがなくても問題ないと言えば問題ないのです。
でも…やっぱり冬でも車、乗りたいです!
そして冬こそオープンで走りたい!
スタッドレス…買います!!

しかし、さすがに家にあるS660とゴルフGTI、2台分同時にスタッドレスタイヤを揃えることは予算的に不可能です。
S660は走りの楽しさのために他の全てを犠牲にした車で、ゴルフGTIはその真逆の何でもオールマイティに使える車。
当然ゴルフGTI用を買うべきです。
しかしゴルフGTIのホイール・タイヤは18インチ…一方S660は前輪15インチ、後輪16インチ…
価格差は非常に大きく、私はお金がない!のでゴルフGTI用は断念。
前述した通り、冬オープンしたいのでやはりS660用のを買います!

スポーツカーのスタッドレスタイヤ選び

サマータイヤほどではないですが、スタッドレスタイヤも色々な商品が世にあり、その中から使用環境にあった銘柄を選ばなくてはいけません。
私の住んでいる地域では、雪が積もるのは年に数回…1,2回しかない年もありました。
今年の冬は例年より雪が多くなると聞きますが、それでも殆どはドライ路面を走ることになると思います。
大雪が降ったら車は出しません、あくまでも突然雪が降りだしてしまった場合に緊急的に対応できるように、という使用環境です。

ということで、私のスタッドレスへ要求する性能の優先順位は…

ドライ性能>ライフ>雪上性能>氷上性能

と、なります。
スタッドレスでもある程度はスポーティーに楽しく走りたい!
コーナリングマシンであるS660においてコーナーでスタッドレス特有の腰砕け気味になるのは嫌なので、しっかりとしたブロック剛性が欲しいです。
ステアリングインフォメーションもしっかり伝えてくれるタイヤがいいです。
要するにスタッドレスタイヤだけど限りなく夏タイヤに近いハンドリングができるスタッドレスタイヤが欲しいです。

ブリヂストン BLIZZAK VRX3

圧倒的シェアを誇るBLIZZAKシリーズの最新作。
スタッドレスとしての性能もトップレベルですし、出荷数も多いので性能の割にお値段も安め。
旧型のVRX2であれば更にお安く手に入ります。
文句の付けようがないので大半の人はこれを買っておけばOK。

ですが、私のS660用には不向きです。
前述した通り、一番重視したいのはドライ性能でハンドリングの低下は最小限に止めたいところ。
「乾いた氷は滑らない」はヨコハマタイヤのCMのフレーズですが、氷が滑る原因である表面の水分をどう排除するかでタイヤメーカー各社の設計思想が異なります
ブリヂストンのスタッドレスは発泡ゴムによる吸水タイプの柔らかいタイヤですので雪上・氷上性能は非常に優れていますが、ドライ性能は二の次。
ですので、このタイヤはナシですね。

ピレリ WINTER SOTTOZERO 3

どうせお金を出すのなら、多少高くなっても付加価値があり所有欲を満たしてくれるものの方が、人生楽しくなってお得…というのが私のモットーです。
そこで私が最初にスタッドレスタイヤを選ぶ上で考えたのは、スポーツカー用スタッドレスタイヤというものはないのか?です。

一般的にタイヤは気温7℃を下回ると性能が低下すると言われています。
これはどんなに優れたハイグリップタイヤでも避けられないこと。
その7℃未満の冬季間という限定条件であれば、たとえドライ路面であってもサマータイヤのハイグリップタイヤ以上の走行性能を発揮できる冬用タイヤが作られていてもおかしくないのでは!?と思いました。

しかし、スポーツカー用スタッドレスタイヤで検索して探してみても全く見つからず、一般車用のスタッドレスタイヤしか出てきません。
スポーツカー用に設計されたスタッドレスタイヤというものは存在しないの…?
いや、冬でもスポーツカーで遊びたいと考えている同志は世界中にたくさんいるはず…!
絶対何かあるはずだ…!

そして…何とか検索ワードをあれこれ変えてたどり着いたのが、ピレリのWINTER SOTTOZERO 3です!

このページに私の言いたいことが全部書いています!

しかし高性能スポーツカーにスタッドレスタイヤを履かせても、雪のない乾いた路面や雨で濡れた道を走るときは、クルマのパフォーマンスを生かすことができず不満が残る。そのため冬になっても夏タイヤから履き換えることなく、もし雪が降ったらクルマに乗らないというライフスタイルになってしまう。

ピレリのスポーツカー対応スタッドレスで911 GT2を駆る…こもだきよし | レスポンス(Response.jp)


コレ!コレです!!
これだからスポーツカーの性能に見合ったスタッドレスタイヤが欲しいのです!
やはりスポーツカーの装備は…しかもタイヤという走りに非常に大きな影響を及ぼす装備はスポーツカーの設計哲学を持ったものを使いたいものです。
一般車用では物足りないです!

しかし…このタイヤ自体、高性能車・スーパースポーツ用に向けて開発されたものなのでしょう。
サイズラインナップは18~20インチが中心でS660に履けるようなサイズはありません。
しかし「走る楽しみ」を開発コンセプトに考えているタイヤは非常に好印象。
いつかゴルフGTIに履かせたいものです。

ダンロップ WINTER MAXX 02

スポーツカー専用スタッドレスが無理なら一般車用で探すしかありません。
一般車用で一番ドライ性能高いものを…!
そこで私がベストだと考えたのがダンロップ WINTER MAXX 02です。
撥水ゴムなのでドライ路面に強く、ライフも良好!
既に新型のWINTER MAXX 03が発売されているのですが、こちらは氷上性能特化型と謳われている通り氷上性能は上がってますが、ドライ性能・ライフは WINTER MAXX 02と比べて下がり、更に値段も上がっています!

画像:DUNLOP https://tyre.dunlop.co.jp/

性能比較チャートを見ると一目瞭然。
私にとっては最新のWINTER MAXX 03よりも WINTER MAXX 02の方が高性能と言えます!
WINTER MAXX 02はまだまだ併売されています!
これに決まりでしょう!

…ということでスタッドレス選びは一応完了…と思ったのですが、いつも利用させてもらっているタイヤ屋さんで注文完了した後にメーカー在庫なし・納期不明とのことで注文がキャンセルされてしまいました…悲しすぎます…。

ダンロップ WINTER MAXX 03

ダンロップの最新作、WINTER MAXX 03
もうこれしかありません。
旧型のWINTER MAXX 02と比べてドライ性能は下がって値段は上がっていますが、それでも今どき珍しい撥水ゴムのタイヤなので BLIZZAK VRXシリーズよりはずっと良いです。
ただ WINTER MAXX 02から4本で+19,000円UPということで非常に痛い…お金出して性能下がるもの買うのはちょっと嫌です…!
スタッドレス自体を買うのをやめて冬はクルマを我慢しようか…とも思いましたが、やはり運転は我慢できないので諦めて購入しました。
すごく消極的な選択になってしまいましたが…今度こそスタッドレス選び完了です。

いざ、タイヤ交換!

価格.comでタイヤの値段を調べるとちょくちょく最安値に登場する、アップルクラブというお店があります。

ネット通販のお店ですが実店舗は岐阜にあり、その岐阜の店舗に購入したタイヤを保管してもらい、タイヤ交換も同時にやってもらうこともできます。
岐阜は名古屋からだと近いので私にとってはすごくちょうど良いお店。
岐阜に住んでいる時は片道20分程度で行けたので以前からお世話になっています。
実際、今回のタイヤ購入でも他店より安かったです。
お店は清潔感があり綺麗ですし、作業スペースもよく整理整頓されています。
もちろん今まで利用させていただいてトラブルなしなのでオススメできるお店です。

ちなみに毎回S660のタイヤ交換してもらうと、S660の話題で少し整備士の人が声をかけてくれます。
車好きが作業してくれるならその作業は信用できる…!(と思う)

アップルクラブ外観
道路の向こうに見える建物が今回タイヤ購入・交換をしたアップルクラブ
WINTER MAXX 03
装着前に写真を撮らせていただきました、 WINTER MAXX 03!
タイヤステッカー
新品タイヤに貼られてるタイヤステッカー、こっそり集めてます(笑)
タイヤ交換作業開始!
タイヤ交換作業開始!

お店にはこれから交換するのであろう新品のタイヤが山のように積まれており、そのほとんどがBLIZZAK VRX3でした。
圧倒的シェアを目の当たりにしてしまう。
国産・一番性能の良いスタッドレスというイメージでブリヂストンを買っている人も多そうですが…実際普通の人には一番良い選択肢だと思います。
余談ですが、国産だからといって最安価のブリヂストンNEXTRYを選んでいる人が多いですが、あれは国産ということしか取り柄のないタイヤなので…同じ値段出すならもっと性能が良いアジアンタイヤ買った方が良いと個人的に思っています。

リアタイヤ
リア 195/45R16
フロントタイヤ
フロント 165/55R15

交換完了!
タイヤワックスでつやつや!
早速、タイヤ交換後の楽しみ、製造時期の確認!

  • 前輪 2021年35週(8/30~9/5)
  • 後輪 2021年44週(11/1~11/7)

概ね出来立てほやほやと言えるのではないでしょうか、特にリアはものすごく出来立て!
4シーズンは使う予定ですので、製造月が多少違っても誤差ですが、やはり新しいものは気分が上がるものです。

WINTER MAXX 03の走行レビュー(ドライ&ウェット)

タイヤの皮むきがてら、岐阜の北の方へ60kmほど走ってみました。
それまで履いていたのはタイヤ残り溝がスリップサインまで1mm程度残していたダンロップDIREZZA ZⅢ、夏用ハイグリップタイヤです。
ホイールはS660純正ホイール。
タイヤ交換したその足で走りに行きましたので、タイヤの皮むきはまったくしていない状態。
という条件のレビューとなります。

まずはドライ路面。
気温0℃~-2℃、天候曇り、走行速度はMAX 80km/h程度。
走り出しが軽くなり、ロードノイズが減りました。
これはスタッドレスだからというよりはハイグリップタイヤではなくなったからでしょう。
心配していたコーナリング時の腰砕け感ですが…S660のVSC(横滑り防止装置)のランプがチカチカ点灯するくらい振り回してみましたが、まずまず許容範囲でいかにもスタッドレスタイヤな腰砕け感は少ないと思います。
ハイグリップタイヤでしたらそもそもVSCが入ってこない程度のコーナリングでしたけど。
4輪ちゃんと接地していてもふわふわ感は多少ありますし、車のハンドリング性能にタイヤが追い付いていない感触は確かにありますが、ハイグリップタイヤとの比較ではそれは仕方がないでしょう。
ドライバーがその辺りを考慮して運転の仕方少し変えてあげれば許容範囲に収まりますので、冬でもある程度は楽しく走れると思います。

陽が落ちた後はウェット路面になりました。
気温は-2℃~-4℃、視界はそれほど妨げない程度の降雪。
前走車のタイヤが水を接地面から押しのけた跡がくっきり残るほど冷たいウェット路面で、場所によっては雪が路面を薄く覆っていました。
ドライビングシューズで踏むと結構滑りました。

路面状態
何時間かしたら積もりそうな状態

そんな中でもしっかりブレーキは効いてくれますし、コーナーもしっかりグリップして曲がれました。
きついコーナーはなかったのでそれは試せませんでしたが、安全な場所(もちろん公道ではない)で8の字旋回を何回かしてみましたが全く問題なしです。
さすがは最新のスタッドレス…まぁ、この程度で滑っていてはそもそも話にならない…というのもありますが。

まだまだ限界性能を探れるほど走ってはいませんが、普通に非雪国地域で走るのなら全く問題なく、そのような地域であればオススメできるタイヤだと思います。
特にスポーツカーは走りもしない氷上性能重視のタイヤ買うより、ドライもしっかり走れる撥水系スタッドレスタイヤを履いた方が幸せになれるはず。

但し、当然のことながら…冬道は基本的にタイヤのグリップ性能は低下していますので、たとえドライ路面であっても過信しすぎず安全運転で…!

おまけ

S660とビート
S660とビート、どちらも冬に乗る車ではないのに…!(笑)

タイヤ交換時、次に順番待ちしていた車はビート。
見た感じ彼女さん(奥さん?)とご一緒だったので声はかけられませんでした!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。