
認定中古車保証が切れる前に点検してもらう
我が家のS660がやってきたのは、平成が終わる数日前の2019年4月19日。
新車ではなく、走行距離50,000kmのディーラー認定中古車でした。
購入時に付いていた認定中古車3年間の保証が、もうすぐ満了の時を迎えます。
今の走行距離は86,500kmほど。
我慢して距離を抑えてきたつもりですが…やはり楽しすぎて走りすぎてしまいます。
私にとっては3年目の愛車ですが、このS660にとっては製造から6年目。
そろそろ不具合が出てきてもおかしくない頃合いでしょう。
現状では何も不具合はありませんが、潜んでいる不具合があるとしたら保証を使えるうち直したいので、ディーラーで点検をお願いすることにしました!
法定点検でもないのに、特に異常がない状態で点検に出すなんて、あまりないケースかもしれませんね。
点検結果:極めて良好!
気になる点検結果は、「ゴムやブーツ類の劣化もなく、すべて問題なし」!
ディーラーの担当営業さんから「○○(私)さんは車に無理のかかる走り方もしないですし、すごく状態いいですね。」とお褒めの言葉をいただきました。
・・・私の使い方はサーキットはほとんど走っていないにしても、オートテストなら何度か走っていますし、ワインディングも結構頑張って走ったり、林道やダート等舗装されていない道も走ったりするので、それなりに車に優しくない使い方しているのですが(苦笑)。
とはいえ、雨の日は乗らない、予防整備の徹底、ストレスのかかる社外品は避ける、といったことを日頃心がけていたので、ちゃんと車の状態に表れているのは嬉しいです。
さて、帰宅して請求書を眺めてていると、点検名は「まごころサービスチェック」となっていることに気付きました。
初めて聞く言葉だったので調べてみると、ホンダの日常点検サービスのようです。
しかし別のHondaのページを見ると、日常点検/まごころサービスチェックの点検費用は3,300円、作業時間15分ほどになっています。
今回私オイル代しか払っていない…そういえばバッテリー交換代も払ってない。
点検時間も1~2時間たっぷり診てもらったはず。
気になるところ数か所伝えてそこも診てもらい、口頭で回答もらいましたし。
うーん。これは…まごころサービスチェックという名目でサービスで色々診てもらった…!ということな気がします!
長く良好な関係を築かせてもらっているディーラーさんからの、まさに「まごころ」のこもったサービス。
本当にありがたいことです。
「ディーラーは整備代が高い」「個人ショップの方が腕がいい」と言う人もいます。確かにそういった側面もあるかもしれませんが、結局は「中の人」次第。
今回の経験で、人と人との縁こそが一番大事なのだと、改めて実感しました。
S660と過ごした3年間と、その間に発生した不具合の記録
前述した通り、私が中古のS660を所有して3年が経ちました。
クルマとしては新車から6年、総走行距離は86,500kmに達しています。
この節目に、これまで経験した不具合とその対処法について、自身の記録も兼ねてまとめておこうと思います。
これからS660を中古で購入しようと考えている方や、今まさに所有されているS660オーナーの皆様の参考になれば幸いです。
>ロールトップ取付け部から異音
S660を納車されてから次の日には岐阜から東京まで走ったのですが、その帰り道で早くも発生。
ちょっと荒れた路面を走ると車体の振動で、幌の取付け部周辺からカタカタ異音が鳴り出しました。
オープンカーに異音はつきもの…とは聞いていましたが、もし直るものでしたら直したいもの。
ネットで調べると、S660で定番の異音箇所はエンジンフード内のようで、早速ディーラーで対策部品に交換・調整してもらいました。
…しかし、これは空振り。異音は一向に鳴りやみません。(いずれ発生したであろう箇所の予防整備にはなったはずですが…)
次に、助手席に人を乗せて音の出どころを徹底調査。 
すると、ロールトップ助手席側の後方ロック部を手で強く押さえると、ピタリと音が止まることを発見。
原因はここです。
 試しにロールトップ側にクッションテープを貼ってみると、一時的に異音は解消しました。
しかし、しばらくすると異音は再発。
クッションテープで一時的にとはいえ、異音はなくなったので発生部位は間違いなさそうですが…困ったことに異音が再発したのは赤色の新しいロープトップを購入し、装着した直後。
新品のロールトップでも異音が鳴るのであれば、原因はロールトップ側ではなく車体の「受け側」をなんとかしなければなりません。
その時に自動車SNSの「みんカラ」で同じ異音についての記事を発見!
この記事をディーラーの整備士さんに見てもらい、ビスを増し締めしてもらいました(この記事のようにテープを巻いたりはしていません)。
すると…なんということでしょう!
異音は完全に消え去り、それから2年以上経った今も再発していません。長かった異音との戦いに、ようやく終止符が打たれました。
>金属片を踏んでタイヤがパンク
これは不具合というより、完全な不運でした…。
納車からわずか2週間後。
S660をとにかく運転したくてたまらない時期に、岐阜から長野へドライブに出かけた先で、タイヤがパンクしました。
S660にはスペアタイヤは積んでいなく、しかも異常に気付いた場所が田舎過ぎてディーラーも整備工場もカーショップもありませんでした。
幸い近くにガソリンスタンドがありましたので駆け込みました。
その日はなんとか応急処置をしてもらい帰ることができましたが、後日ディーラーで下された診断は…タイヤ要交換!
貴重な純正装着「NEOVA」が…!ほとんど堪能してなかったのに!!
結局、ヤフオクで中古の「NEOVA」を2本探し出し、交換することになりました。
グリップが良いタイヤは路面の異物もよく拾うとは言いますが…まさにそれを身をもって示してしまいました。
(友人のS2000乗りもNEOVAをパンクさせていました)。
今回はパンクに気付いた場所の近くにガソリンスタンドがありましたが、なければJAFのお世話になるところでした。
ハイグリップタイヤは本当にパンクし易いのでJAFは入っておきましょう。
>サイドブレーキの「引きしろ」が深い
サイドブレーキが、かなり深く引き込まないと効きません。
一番奥の数ノッチでようやくロックがかかる状態で、中途半端に引いただけでは坂道で動いてしまいます。
もう少し手前でカッチリ効いてほしかったため、ディーラーで調整を依頼しましたが、「調整しろがもう残っていない」との回答でした。
どうやらこれはS660の「仕様」のようで、私の個体は特に顕著なのかもしれない。
ネットで調べても、個体差はあれど同様の傾向を持つ車両が多いとのこと。
修理はできないと分かり、今ではすっかり慣れてしまいましたが(苦笑)、S660のちょっとした癖の一つですね。
>ミッションオイル漏れ
※この不具合はヒューマンエラーが原因でしたので、他のS660ではまず発生しない不具合となっておりますのでご安心ください。
これは厄介な不具合でした。
というのも、岐阜から北海道の実家へ帰省する、まさにその道中…カーフェリーの船上で発覚したからです。
苫小牧港に到着し、下船しようとしたとき、車両甲板の作業員さんから「何か漏れてますよ」と声をかけられました。
地面を見ると、水ではない、明らかにオイルの染みが…。
この後、実家のある釧路まで長い道のりを走らなくてはなりません。
下船して一番近いホンダディーラーへ閉店間際に駆け込みました。
診断の結果は「ミッションオイル漏れ」。幸い、漏れた量は僅かで、自走に問題はないとのこと。
ひとまず胸をなでおろし、後日、実家近くの釧路のディーラーで部品を取り寄せてもらい、無事修理は完了しました。
これ以降、漏れは生じていないので一件落着。
ちなみに診断や修理にかかった費用は全て保証内のため無料でした。
実は、このトラブルには心当たりがありました。
S660のマニュアル車には「1速ギヤに入りにくい」という持病を持つ個体があり、ホンダから対策品への交換を促す通達が出ています。
私のS660も少し前にこの保証修理を受けていたのですが、その作業後、整備士さんから「再組立の際に一部の部品を傷つけてしまった」と正直な申告を受けていたのです。(もちろん部品はすべて新品に交換済み)
その時に「何か不具合があったら教えてください」と言われていました。
まさに、その「何か」が時を経て現れた、というわけです。
(自動車ではありませんが)私もメーカーのエンジニアの端くれ。
ヒューマンエラーはゼロにはできないと理解しているので、ディーラーを責める気持ちは全くありません。
すべての修理は保証内で無償でしたし、正直な対応に感謝しています。
それよりも、S660のマニュアル車にお乗りの方へ。もし「1速ギヤの入りが渋い」と感じたら、それを「仕様」だと思わず、ディーラーに相談してみてください。
 無償で修理してもらえる可能性があります(要確認)。 
…うまくいけば、ミッションオイルを無料で交換してもらうチャンス、かもしれませんよ(小声)。
>運転席シートベルトの戻りが悪い
>完全停車時にスピードメーターに0km~3kmで表示が振れる
シートベルトを外した際、巻き取りが弱々しく、だらんと垂れ下がってしまう症状。
経年劣化かと思いましたが、これもディーラーに相談したところ、保証修理(部品交換)で対応してもらえました。費用はもちろん0円です。
そして完全に停車しているにもかかわらず、スピードメーターのデジタル表示が0km/h~3km/hの間で細かく振動する症状。
こちらも保証修理の対象となり、センサー系の部品交換で完治しました。
以上が、私のS660が3年間・約37,000kmで経験した不具合です。
こうして見ると、前車CR-Zが不具合と無縁の優等生だったこともあり、S660は少し手のかかる子に感じるかもしれません。
認定中古車保証はかなり幅広く適用できるので、非常に頼りになります。
経年劣化と思えるようなシートベルトの巻き取りまでカバーしてくれたのには、正直驚きました。
この保証の存在は、中古車選びにおいて非常に頼りになる、大きな安心材料だと言えるでしょう。
これからS660でやりたいこと
納車から3年、ついにディーラーの認定中古車保証が満了を迎えます。
経年劣化した部品も増えてきたので、リフレッシュを兼ねて、そろそろ社外パーツを試してみるのも面白いかもしれません。
S660とは修理ができる限り長く付き合っていく覚悟です!
そんな愛車とこれからも楽しく走るため、やりたいことをリストアップしてみました。
>純正サスペンションのリフレッシュ
まずは、へたってきた純正サスペンションをリフレッシュしたいですね。
幸い、今ならまだS660の「納車外し」の純正サスが中古で安く手に入りますから。
「なぜ社外の車高調にしないんだ?」と、他のクルマ好きの方々から声が飛んできそうですが(苦笑)、私の使い方だと走行距離が非常に多く、1年もしないうちに社外品車高調の美味しい時期が過ぎてしまい、オーバーホールが必要になってしまいます。
残念ながら、その都度オーバーホールや新品交換をする金銭的な余裕はありません。
そのため耐久性に優れる純正品がベストな選択となります。
また、バネレートが高い社外サスは、ボディへの攻撃性も高まります。
林道やダートも走るため、車高を下げるのは難しいですね。
高性能な脚でクルマの挙動を抑え込むより、今は純正サスのしなやかなロールやピッチングを、自分の運転でコントロールする練習をしたい。
運転技術が未熟な私には、それが一番の上達への近道だと考えています。
>シートヒーター付きレカロシートが欲しい
運転席シートの表皮が破れてきた・・・いえ、中古車として購入した時点で破れていましたので、急ぎではないですが交換を考えています。
シート形状に関しては純正シートが身体にピッタリと合っているのですが、シートヒーターが付けられないのが残念。
後期型のS660はシートヒーターが取付けられますが、うちの前期型S660には流用不可とのこと。
それなら社外品ということで、シートヒーター付きレカロシートは候補として魅力的なのですが、調べてみると気になるところがあります。
・シートと車体との干渉
・ハンドルセンターのズレ
・乗り降りの大変さ
この3点が自分にとって許容範囲なのか…。
こればかりは、実際にS660に装着された車両で確認するしかありません。
以前、横浜と大阪の専門店で見積もりまで取ったのですが、残念ながら両店ともS660のデモカーはなく、試すことは叶いませんでした。
さすがにシートは実物で確認して乗り心地を確認したいところ。
この計画は、一旦保留中です。
>ADVAN NEOVA AD09を履かせたい
現在履いているNANKANGのNS-2Rは、非常にコストパフォーマンスが良く、今のところ不満は全くありません。
しかし、やはり気になる新型のネオバ「ADVAN NEOVA AD09」を試したい!
残念ながら、現時点ではまだS660に適合するサイズがラインナップされていません。
・・・もし今後サイズが追加されたなら、直ぐに飛びついて履き替えてしまうかもしれません。
 
>S660純正オプション:トップキャリアシステムを付けたい!
私の密かな夢は、このS660を「長距離旅仕様」に仕立て上げることです。
ゴルフGTIというGTの名を冠した長距離旅に最適な車を所有してはいますが…
そうじゃないのです…!
ゴルフGTIでの旅もいいですが、スニーカーのように気軽に出かけられるS660でも長旅をしたいのです!
そのためにはS660の積載量を少なさが問題となりますが・・・ちゃんと純正オプションとして解決策が用意されています。
それが「トップキャリアシステム」!!

問題点は…一式揃えるとかなりの出費になるということ。
そして愛用しているハーフボディカバーを装着できなくなるという致命的問題があります。
駐車時は常時ハーフボディカバーを装着しているのでこれが付けられなくなるのは許容できません。
ハーフボディカバーを気に入っている理由は別途記事に書きたいですね。
トップキャリアシステムを導入するのは屋根付きの駐車場を手に入れてから?…ですね。
その予定は全くないのですが。
 
         
    
  













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