ホンダ N-WGN 代車試乗【レビュー】


5月某日。
行きつけのホンダディーラーにS660がサスペンション交換のため入庫している間、代車を借りました。

ホンダ N-WGN です!

現行型、それも走行距離がまだ500kmちょっとの新車でした。
販売店にもよると思いますが、現行型ピカピカの新車を代車として使わせてもらえるのはディーラー通いの利点ですね。

せっかく現行型に乗れたので、今回はN-WGNのレビュー記事を書いてみます!

ホンダ N-WGNとは…ちょっとNシリーズを勉強してみます

…とその前に、私はN-WGNという車がどういう車なのかよく分かっていません。
今どきのファミリー向け軽自動車かな…と漠然と思っていただけで、特に同じNシリーズのN-BOX、N-ONEとどこが違うのか区別が付きませんでした。
ということで、せっかく乗るわけですから基本的な知識を得るためにホンダのNシリーズを少しだけ勉強してみました。
(N-VANやNSXはさすがに区別が付くため割愛)

N-BOX

https://www.honda.co.jp/Nbox/
引用元:https://www.honda.co.jp/Nbox/

軽自動車に詳しくない私でもさすがに知っている「日本で一番売れているクルマ」。
街中でホンダの箱型軽自動車を見かけるとN-BOXかな?と認識していました。

特徴は圧倒的室内空間を誇るスーパーハイトワゴンというボディ形状と電動スライドドア。
メインターゲットであるお子様がいる奥さんもにっこり…な使い勝手。
ホンダセンシング全グレード標準装備。
内外装も軽とは思えないほど上質で上位クラスであるコンパクトカーをも凌ぐところもあり、次世代のファミリーカーのスタンダードを標榜するだけのことはある車だと思います。

これだけプレミアムな車でしたら所有欲も満たされると思いますし、車趣味としても楽しめるのではないでしょうか。

ちなみにN-BOX+やN-BOXスラッシュは先代N-BOXの派生型と今初めて知りました。
特にN-BOXスラッシュが私的に謎のクルマでして、N/というエンブレムを付けて走っていたので完全に独立した車種だと思っていました。
そのせいでNシリーズは見た目では区別できないほどいっぱい車種があるなぁ…と思っていました。

N-ONE

https://www.honda.co.jp/N-ONE/
引用元:https://www.honda.co.jp/N-ONE/

N-ONEはホンダが1970年代に作った「N360」に通じるデザインコンセプトの軽自動車。
N-BOXやN-WGNと比べると若干コンパクトでファミリー向けというよりは独身の若者や運転好きな高齢者向けのプレミアムな軽自動車ということ。

こちらもホンダセンシング全グレード標準装備。
特筆すべきはRSグレードで6速マニュアルが選択可能なこと!
これは私も興味津々…世の中にS660やコペンが存在しなかったら買っていたかもしれません。

コンセプトはとても良いと思います!
N360は年代物過ぎて一般の人にはほとんど馴染みないでしょうが、レトロ感があり愛嬌を感じさせるエクステリアは唯一無二!
街を走る軽自動車の多くは黒いボディをメッキパーツで飾ってミニバンの縮小版のような威圧的なフロントマスクが多いので、軽自動車のサイズを活かしたデザインのN-ONEはすごく好き。
所有感も運転する楽しさもバッチリ備えているので、未来有望な若者達にたくさん売れてほしいですね!

N-WGN

引用元:https://www.honda.co.jp/N-WGN/
引用元:https://www.honda.co.jp/N-WGN/

N-WGNは乗る人の年齢・性別を問わないデザインで誰にでも乗りやすく使いやすさが重視されている設計とのこと。
毎日車に乗る色々な人に向けた車、ということで男性でも女性でも老若男女問わず乗れそうなプレーンなデザインです。
目指すは「軽自動車の新しいベーシック」、それは値段にも反映されておりN-BOX、N-WGN、N-ONEの中では一番安い価格となっています。
ベーシックと言っても、この車もホンダセンシング全グレード標準装備、これは素晴らしいですね。
ボディタイプはハイトワゴンでN-BOXとN-ONEの間といったところですね。

改めて勉強すると、N-BOXとN-ONEとN-WGNで明確にターゲットが分かれていて、それぞれ特徴があるので区別は容易ですね。
これまでは街中で見かけても全部N-BOXに見えていたのが、ちゃんと区別できるようになる…と思います!

さて、今回代車として乗ったのはN-WGNですので、更に詳しくレビューしていこうと思います。
グレードは「L・Honda SENSING」。
エンジンはNAで58馬力で、トランスミッションはCVTです。

【N-WGN】 エクステリア

フロント
今どきの車はみんな怒った顔していますが、優しい顔していて好印象。
サイド
ドアにプレスラインがないのが今どきの車にしては珍しいですね。デザインがすっきりプレーンなので私は好き。
斜め後ろから
給油口が面白い形していますね。押したくなる形をしています!

最初に目を引くのは丸目のヘッドライト。
いいですね!丸目は好き!
最近の車は空力や衝突安全性を考慮してなのか薄く長いつり目な車が非常に多くて、ちょっと食傷気味でした。

やはりターゲットは性別問わず幅広い年齢層を想定しているため、デザイン的に好き嫌いが分かれるようなものは極力無くし無難にすっきりしています。
空力のための張り出しやら、ダミーダクトやら、目の錯覚を最大限利用したプレスラインやら、ディテールが多くなりがちな今どきのデザインとは一線を画しているのでユーザー側としては選択肢が増えていいことだと思います。
前述しましたが、やはりミニバンの縮小版的な軽自動車が街中を多く走っているのでN-WGNやN-ONEのデザインは応援したくなります。
私もハイトワゴン系の軽自動車を買うとしたら、こういう車が欲しいですね。

タイヤはENASAVE EC300
タイヤサイズは155/65R14、銘柄はENASAVE EC300

このグレードに装着されているホイールは鉄チン+ホイールキャップ。
サイズは155/65R14。
OEタイヤはENASAVE EC300ということで、市販品だとENASAVE EC204に相当するモデルでしょうか。
あくまでもベーシックな低燃費タイヤで大人しく走る車ですのでこれで不自由ないと思いますが、プレミアムコンフォートタイヤ等履けば車の乗り心地を上げることもできますね。

【N-WGN】 インテリア

内装デザインは概ねNシリーズ共通のもの
Nシリーズで内装部品の共用化がかなりできていますね。質感も高いです。
運転席とナビ
ナビとの距離は遠く、飾り気のない少々武骨な筐体に入っています。
正面メーター周り
速度計は見やすいですが、太い謎のフレームに囲まれており左右の表示が若干見づらい印象
エンジンスタートスイッチと普段使わない電子制御のON/OFFスイッチ
エンジンスタートスイッチや普段使わない電子制御のON/OFFスイッチは手元から遠いところにあり
電動パーキングブレーキとオートブレーキホールド
電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドを装備!便利!
エアコン操作パネル
シンプルで分かりやすいエアコン操作パネル。シートヒーターもUSB端子もあり至れり尽くせり
後席エリア
後席がすごく広く居住性が高い!家族で短距離を移動するには十分ですね。

軽自動車ですが、ひと昔前の車とは雲泥の差を感じる内装の質感や装備品の豪華さです。

Nシリーズで共用化されている内装は質感高いですし、後席もかなり広々。

全グレード標準装備のホンダセンシングは、渋滞追従機能付きなので停車までしてくれるACC…すごくハイテク装備です。
ホンダセンシングが搭載されているおかげで電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドも備わっているのも嬉しい。
ナビにはAppleCarPlay対応(Android Autoは非対応)しているので長く活躍してくれそう。

更に一番羨ましい装備はシートヒーター!
…うちの前期型S660には付いていないのですよね。
これがあれば寒い日でも快適にオープンできるのですが…。

軽自動車どころかそれなりの普通車をも凌駕する豪華装備。
これが「軽自動車の新しいベーシック」ですか…時代は進んでいますね。
私のような趣味車乗りとしても貰い事故の可能性が減るわけですから、安全装備を始めとしたハイテク装備が普及するのは喜ばしいことです。

ただメーターがハイテク感なく軽自動車ということを思い出させる簡素なものであることと、運転席から前を見た時に視界の四隅に写る茶色や白色のハードプラの内装が商用車っぽいなぁと感じてしまうところが残念でした。

【N-WGN】 走ってみた感想

今回は試乗ではなく代車なので少しだけ遠くまで…信号機が多い街中から流れているバイパス等を走りました。

  • すごく乗りやすい。
    全体的に軽い質感なので、自転車に乗るかのように軽やか。
    運転席に乗り込みエンジンをかけ、発進するという一連の流れがスムーズ。

  • ひと昔前の軽自動車と違い比較的車体に剛性もあり、しかもスーパーハイトワゴンよりも重心が低いのでそれなりに安心して走れる。

  • ブレーキのフィールはリニアに効いて特に不満なし。

  • とにかくパワー不足。
    NAエンジン+CVTの軽自動車という組み合わせが、とにかく瞬発力がなく…街中で信号待ちから発進する際も周りの車の流れに乗れない…とても遅い!
    他の車と一緒の加速で付いていこうとすると5000回転以上を使ってしまう…それくらいアクセル踏みこまないとエンジンもCVTも言うこと聞いてくれない。

内外装の質感も良く、特に装備はすごく良いのですが…パワー不足が全てを台無しです…。
せっかく後席が広くてもこのパワーでは4人乗車なんて考えたくもないですし、優れたACCが搭載されていても高速道路はもちろん、バイパスだって走りたくなくなります…宝の持ち腐れです。

NAエンジン搭載グレードは必要なのでしょうか?
まぁどの軽自動車を作っているメーカーもNAの軽自動車を販売しているわけですから売れるのでしょう。安いから。
でもこのパワーのなさは「車に全く興味ない人」を量産します。
街中でさえ交通の流れに乗れない…他の車に出来てこの車はできない…そんな車に初めて乗った若者はここから車好きになるでしょうか?
潜在的に車好きになりえる若者でもエントリー価格帯であるNAの軽自動車に乗ったら、車はただの移動手段…つまらないって印象を持ち、次の車も必要十分な車で済ましてしまうでしょう。

N-WGNの場合、NAとターボ車の価格差は15万円…ターボ車ではパドルシフトも付きます。
車をほとんど乗ったことなく、まだ車のことをよく知らない若者にとっては15万円差は大きいと感じNAを選ぶことも多いでしょう。
ただ15万円で車の価値がかなり大きく変わります。
NAは生活圏でしか使わないお買い物カーとして丁度いいですが、ターボ車なら友人を乗せて旅行に行くことだって十分できます。

私がN-WGNに乗った感想をまとめると…遅くてまともに走らない車…という感想です。
せっかく褒めるところがいっぱいある車なのに、全て残念な気持ちで上書きされてしまいました。
このNA+CVTの軽自動車という組み合わせの車がエントリーグレードに存在するというのが、将来の車好きになる若者という芽をたくさん摘んできたことでしょう。

みんな…是非ターボ車を買って…!絶対幸せになりますから!!

おまけ

ここから先はN-WGNのレビューに一切関係ない内容になります。

実はN-WGNを代車として借りていた日はゴルフGTIもディーラーに預けておりまして、ゴルフGTIの代車は借りなかったので、N-WGNでお出かけすることとなりました。

お出かけした場所とは…

中京競馬場へ
N-WGNで自宅から1時間ほど走り…中京競馬場へ来ました!

中京競馬場です!

この日の中京競馬場は京都新聞杯(GⅡ)が開催されていました。

アスクワイルドモアが勝利!
アスクワイルドモアが勝利!

アスクワイルドモアがレコード勝利
素晴らしいレースでした!

まぁ…私の馬券は負けましたが…。

ここでレコード勝ちという強い勝ち方をしたアスクワイルドモアも次走の日本ダービーでは12着に敗れてしまうので、日本ダービーのレベルの高さが窺い知れますね。

それにしても最近、中京競馬場へ行く機会が多い気がします。
というのも道が比較的流れている国道302号線なので走りやすいですし、距離も片道1時間ほどとドライブにちょうどいい距離なのです。
暇さえあれば競馬場へ通うというのは不健全な感じがしますし、片道1時間くらいでドライブ楽しめるコースを開拓したいものではありますね。

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