7月某日。
一週間休みと取ることができたので、新潟までS660でドライブ旅行に行ってきました。
今回はその旅行記を…としたかったところですが、タイトル通りトラブル…事故を起こしてしまったのでその時の体験を記していきます。
ビーナスラインを経由して新潟を目指す
注:本記事の撮影写真はハンズフリーにより安全に撮影しております。
今回の旅のルートは岐阜から北上し、長野県のビーナスラインを経由し新潟に向かうルート。
いつものように全行程下道でドライブをたっぷり楽しみます。
道中、ビーナスラインを走った先の野沢温泉に宿を予約しているので二日かけて新潟まで向かいます。
2泊3日の旅の荷物を狭いS660に詰め込みます。
S660は荷室のない最狭クラスのクルマなので、荷物は助手席を最大限に活用することになります。
座席スペースなので旅行カバンやキャリーケースを積むにはあまりよろしくないので、とにかく積めるスペースに詰込むといったスタイルになりがち。
ですので写真で見ると綺麗ではありませんね…。
オープンカーは車内も外から丸見えのため、内装もエクステリアと言われたりもします。
散らかした状態でオープンで走るのは少しみっともないです。
何か良い収納ケース探そうかしら…。
実用性だけで考えれば3日分の着替えと最低限の身の回りの物を積むには十分です。
お土産はあまり買えないかもしれませんが…。
先ずは岐阜から国道19号を北上して長野まで。
平日で交通量は少なく快適。
休日はひたすら片側一車線の道路を車が列をなしてそれに付いていくだけ、という感じになりがちなルートですが、交通量が少ないと景色も良いのもあり楽しく走れます。
20℃前半の気温だったのでオープンにして走ると爽快。
岐阜は連日35℃超えでしたから久しぶりにオープンにした気がします。
ここまでは…
とても順調だったのです…。
ここまでは!
痛恨のミス!道路外に突っ込んで動けなくなるS660
事件が起きたのはこの先…
ここからビーナスラインでの走りを楽しみ、道の駅美ヶ原高原で休憩しようという予定。
新緑の山道を登っていきます。
前方にはレンタカーのミニバン…。
このミニバン…ものすごく…遅いっ!!
慣れないレンタカーで慎重なのでしょう。
しかしその後ろを走るうちのS660には厳しい。
コーナーの度にそれまで持っていた速度エネルギーが空になるくらい減速され、2速…時には1速まで落とすことになります。
そして2速、3速…と。
軽自動車のマニュアルでは速度エネルギーをコーナーごとにほとんど失う羽目になるこの走り方は非常に辛いものがります。
それでもまぁ我慢していれば良かったのですが…
せっかくビーナスラインに来たのにこの苦行はもったいない。と思ってしまったのです。
道幅が広く、それなりに見通しの良い直線があったので…チャンス!と追い抜きを慣行!
追い抜き自体はミニバンがすごく遅かったので余裕でした…が!
その先は直角のカーブ。
カーブを目視してブレーキを踏みますが…思ったよりも止まらない!
直線の先は短い距離ですが不整地の路面があったので、曲がるのは諦め不整地路までブレーキ状態で突っ込みます。
なんとか止まれました。
しかし写真の状態に…。
止まる直前、車内には大きな接触音が聴こえます。
(うわーっ!やってしまった!)
写真では何ともなさそうに見えますが、クルマは動けません。
本当にあと1mもあれば止まれたくらいギリギリアウトでしたので私本人へのダメージは皆無。
警告灯の点灯なし。
取り合えず、オープン状態だったので幌を締めます。
フロントフードの開閉も問題なし。
少し傾斜になって足場が悪いので損傷しているであろう左前方を目視確認することはできません。
何か漏れたりとかしている様子はないです。
本当に頼りになったJAFとホンダトータルケア!
目の前の事態をなんとかしようという一心だったのでブログに載せられる写真をほとんど撮れていません。
全然余裕がなかったので・・・ですので、文章での状況説明がほとんどになります。
さて・・・若干パニックになりつつ、先ずは・・・JAFだ!
呼んでもここに到着するまでかなり時間かかりそうですし、とにかく直ぐにJAFに連絡しよう。
しかし・・・!
携帯の電波圏外!!
うわ・・・まぁ、山ですしね。
でも少し見晴らしの良いところまで行けば直ぐ電波届くでしょう。
この場所まで走ってきた際、iPhoneはYoutubeを車内オーディオとして流していたので。
さて、下るべきか登るべきか・・・。
ここまで結構な山道を走ってきたので、登ろう。
登った方が見晴らし良い場所に出るでしょう。
財布など身の回りのものを持ち、念のためにドライビングシューズをウォーキングシューズに履き替え(この選択が非常に正しかった!)、救援を呼ぶためにS660の元を離れます。
まさかビーナスラインを徒歩で登る羽目になるとは。
気温は涼しいですが直射日光を浴びながらの登り道、運動不足の私の体力を奪います(苦笑)。
見晴らしの良い場所には直ぐたどり着けましたが・・・電波状況は復活せず。
・・・も、もう少し登ってみようか。
程なくして、電波が辛うじて繋がるところがありJAFになんとか電話をかけることが出来ましたが、直ぐに電波が途切れて通信途絶。
もう少し・・・電波の良いところを・・・!
暑い・・・!
運動不足の身体が悲鳴をあげるっ!
何度かJAFに連絡しては電波が途切れる、もっと上る・・・というのを繰り返しました。
30分くらい、5回くらいそのやり取りをして決断。
こうなったら・・・道の駅美ヶ原高原まで徒歩で行ってやる!
あそこならさすがに電波良好でしょう!
人もたくさんいますし!
地図にもアクセスできないのでどのくらい歩けばいいのかもよく分かりませんが。
登山だったらいたずらに動くのは遭難待ったなしコースだったかもしれません。
なんとか道の駅まで辿り着くことができました。
クルマで10分のビーナスラインの上りを1時間半かけて。
本気で熱中症を覚悟したのは今回が初めて。
うーん・・・ちょっと無茶が過ぎたかも。
電波が届かなかったので事故現場の正確な場所は分かりませんでしたが、iPhoneからS660に積んであるiPadを探す機能を使うとピン留めされていました。
Apple製品すごい・・・。
先ずJAFに連絡。
S660はレッカーされることになりますが、JAFの場合、無料のレッカー距離は20kmまでなのでそれでは岐阜まで帰れません。
そこで次に連絡したのがホンダディーラー。
Honda Total Care(ホンダトータルケア)という登録無料のサービスがあるのを思い出したからです。
点検予約から旅先の自己・故障時までサポートしてくれるサポート窓口といったところでしょうか。
この手のサービスはどのメーカーにもありそうなものです。
が、ホンダトータルケアが他社のサービスとは一味違います。
なんと地元のマイディーラーに距離無制限のレッカーが可能!
条件はマイディーラーで修理すること。
私のS660は完全にディーラーでしか整備していない車両で、今回の修理も日々お世話になっているマイディーラー一択だったので実質無条件のようなもの。
これが適用できるか、ディーラーの大変仲良くさせていただいている店長さんに連絡を取りました。
距離無制限のレッカーはOK。
良かった。
更に店長さんは耳寄りな情報を教えてくれました。
ホンダトータルケアには旅行継続支援というのもあるそうで・・・クルマは距離無制限のレッカーでディーラーまで運んでくれる上に、レンタカーや公共交通機関の費用まで出してくれて直帰だけではなく旅の継続もOKだそうです。
え!?どうして無料登録のサービスなのにそんなに手厚いの・・・!?
修理費用はディーラーに払うにしても旅費出したら大赤字では・・・???
いやはやビックリするくらい有難いことです。
ディーラーの店長に色々教えていただき、お礼を言い電話を切ります。
次に警察と自動車保険会社に連絡も。
あれこれと忙しく電話をかけ終えて、一息つくとJAFが到着しました。
JAFの車両に乗って事故現場まで行きます。
JAFの方曰く、ホンダさんのサービスはすごいとのこと。
やはり本職の方から見ても破格のサービスのようです。
裏があるのかと疑うレベル・・・当然ですが結果的に裏はありませんでした(笑)。
JAFさんの手際は素晴らしく、S660は窮地から脱したのでありました。
草地に突っ込んだS660を引き上げる時に分かったことですが、左フロントが岩に乗り上げてしまい動けなくなっていました。
安全な状態になったS660を改めて見ると・・・
うーん。
バンパーが見事に変形しています。
しかし思ったほどヒドイ損傷もない。
事故の際はすごい音が鳴り響いたのでもっと壊れているのかと思いましたが、自走もまぁできるかもしれませんが大事を取って岐阜までレッカー搬送です。
S660よ・・・ごめんなさい。
さて、ここからどうする・・・か。
いくつか選択肢がありました。
1.レッカー車の助手席に同乗させていただきS660と一緒に地元まで帰る。
2.レンタカーを借りて旅行継続。レンタカー代はホンダトータルケアで。
もうテンションガタ落ち状態だったので帰ろうかな・・・とも思いましたが、新潟で合流する友人がいるのと・・・何よりレンタカー代の大部分はホンダトータルケアが支払ってくれるということもあり、モチベーションを奮い立たせ旅行継続を決断!
レッカー車の助手席でホンダトータルケア窓口とあれこれ調整します。
本来は私が指定した場所までホンダトータルケア側が用意したレンタカーを届けてくれるということでしたが、この時期は夏休み中でレンタカーの手配が難しい模様。
窓口のお姉さんも申し訳ないですと謝ってくれましたが、サービスが手厚すぎてむしろこちらが申し訳ないです(苦笑)。
自分でレンタカーを借りて、領収書を後からホンダトータルケアに送ると清算してくれるということになりました。
ではレンタカー屋さんを探してレンタカーを借りなくては・・・となりましたが、JAFの運転手さんが自分の会社に連絡してくれてレンタカーの手配までしてくれました(JAFの運転手さんはJAF正社員ではなくJAFと契約している地元の自動車整備工場の方なので)。
いやはや・・・なんということでしょう。
S660を自分で壊してしまっただけの人間が、費用も労力も一切出していないのにS660はディーラーまで搬送され、レンタカーまで用意していただき、至れり尽くせり。
JAFの皆さま、JAFの運転手さん、ディーラーの店長さん、ホンダトータルケアの窓口のお姉さん、ついでに地元の警察官さん・・・大変お世話になりました、ありがとうございました!
用意していただいたノート e-POWER 4WDに乗り、この日は無事に野沢温泉の宿まで辿り着くことができました。
大変な一日でした。
ビーナスラインを徒歩で登るという奇特な経験もできましたし。
ホンダトータルケア、噂には聞いていましたがここまで手厚いサービスとは・・・。
正直、車購入の際にメーカーに特にこだわりないのであればホンダトータルケア目当てにホンダ車を選択するというのもアリな気がします。
それはそれとして・・・安全運転。心がけます!
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