とある日、ゴルフGTIを手洗い洗車してもらうためKeePerLABO店に行きました。
KeePerLABOでは洗車前に特に気になる汚れ箇所をお店の人と客で確認していくのですが…その際、車好きが最も見たくないものを発見してしまいました…。
右リアクォーターに凹み!…忌まわしきドアパン凹みです!!
もちろん一切身に覚えがありません。
どこの誰かは知らないですが…やられましたね…。
前車のCR-Zでも知らずの間にドアパンを1度やられたこともあり、その悔しい経験からドアパン防止を怠ったことはなかったというのに…。
ドアパンを防ぐ不断の努力空しく…
ドアパン被害を防ぐため出先の駐車場では店舗入り口から一番遠く、可能であれば片側は壁の場所を選び可能な限り壁際に寄せて停めるということを徹底していました。
とりあえずiPhone内にある写真を漁ってみて見つけた出先での駐車写真。
写真は中京競馬場の駐車場でほとんどの人が入り口から近い平面駐車場に停めていましたが、私は若干遠く階段の昇り降りが必要な立体駐車場を使用。
S660の場合は紫外線による幌へのダメージも馬鹿にできないので(赤色の幌なので尚更)立体駐車場は嬉しいです。
この日の立体駐車所は1Fはそこそこ、2Fはかなりまばらで3Fはほとんど車がいない状態。
で、停めた場所は3Fの壁際です。ここであればピーク時でもこのフロア自体車はほとんど入ってこないでしょう。
更に念のために壁際に可能な限り寄せて駐車しています。
自分の乗り降りは非常にしにくくなりますがドアパンよりはずっとマシです。
(尚、人気のないところに駐車する場合は車上荒らしのリスクが上がるかもしれませんので絶対安全とは言えません)
…我ながらすごく神経質な気がします。
ただどんなに遠く、他の車がいない場所に停めたとしても何故かわざわざ隣に停めてくる所謂トナラーは後は絶ちません。
どうしてわざわざ隣に停めた!?というシーンは結構あります。
わざわざ1台だけ遠くに停めている車はドアパン凹みの悲しみを背負っていて同じ悲劇を二度と繰り返したくない…という気持ち抱いているということをトナラーさんには理解してほしいものです。
まぁ今回トナラーさんにやられたとは限りませんが。普通に混雑した駐車場でやられた可能性もあります。
もちろん凹みを放ってはおけません…修理します!
もちろんこの凹みは修理します。
修理費は私が払わなくてはいけないと言うのが非常に理不尽だとは思いますが。
板金修理はとてもお高いイメージ…一体どのくらいの出費になるのだろう?と戦々恐々しながらネットで調べてみると…
通常のパテ埋め・塗装作業とは別にデントリペアなる修理工法が出てきます。
デントリペアとは
DENT SNIPER (デント スナイパー) https://dent-sniper.com/shop/
デントリペアは、正式には「ペイントレスデントリペア」といいます。
車のボディにできてしまった小さなへこみを、デントツールという特殊な工具を使い、へこみの裏側に入れ、少しずつ押し出してへこみを直す技術です。
デントリペアでは、板金塗装のようにパテ盛り・再塗装はしませんので「パテ痩せ」、「色が合わない、変わってきた」という心配がありません。
ふむふむ…パテを使わないのは良いですね。
興味が湧いてきたので複数のデントリペア店のサイトでデントリペアを詳しく調べてみました。
- 板金塗装のおよそ半分以下の低料金で施工可能
- 即日修理・短時間でリペア可能
- 塗装を生かしたまま修復するので塗装の色ムラが生じない
- デントリペアは修復歴に含まれない
- 大きい凹みやボディの衝撃による歪みなどの修理には適さない
- 傷を伴うへこみは、傷が残ってしまう
- 再塗装しないので塗装が剥がれた損傷は板金塗装が必要
デントリペア工法の原理を解説されているサイトで一番私的に分かり易いと感じたのはコチラ。
調べた結果をまとめると…安くて早く、しかも元の塗装を生かし板金塗装しないということは板金塗装による周囲との色の差も生じないということ。
原理を見る限り、パテ修理と比較してもより元の状態に近い形で修復できると言えますね。
裏側の鉄板はかなり跡が残りそうですけど見えない部分ですので全然許容できます。
よし!これで行こう!
最初に診ていただいたお店では修理不可という診察結果に…
早速、家から直ぐに行ける範囲にあるお店の1つの目星を付けて電話してみます。
電話口でデントリペア修理を依頼したい旨お願いし、車種はゴルフと言うと…
「もしかしてフィルクスワーゲンですか?」と尋ねられました。
何やら雲行きが怪しくなってきた…フォルクスワーゲンである旨伝えると「フォルクスワーゲンの車は厳しい」と言われました。
デントリペアは鉄板の裏側からツールを入れて凹み部を押し出す工法なので鉄板の裏側にアクセスできなければなりません。
フォルクスワーゲンは各所が強固なボックス構造(二重構造)になっている部分が多く裏側にほとんどアクセスできないとのこと。
なるほど…ゴルフの高剛性ボディにはそういう秘密が…と納得している場合ではありません。
高剛性なのはありがたいですがデントリペアと相性が悪い車ということになります…!
それでも…ダメ元になりますが、その日のうちに現車確認し修理可能ならそのまま出張工事する旨調整することはできました。
私的にはこちらから修理工場へ持って行き、設備の整った環境の良い場所でやってほしかったのですが…出張工事専門とのことです。
…(3時間後)
時間通りいらっしゃいました。
ゴルフの凹み箇所を見てもらい、ドアを開けたりして修理可否を確認してもらいましたが…
結果はNG!!
なんてこったい!
やはりフォルクスワーゲン車特有の作りで裏側にアクセスする余地が全くない模様です。
覚悟していたけど…がっかりです。
やはり板金修理するしかないのか…無念。
デントリペア:プーリング法が使えるお店を探し最後の望みを賭ける!
いや…まだだ!
まだもう一つ望みがある!!
デントリペア工法を色々なお店のサイトで調べている際、一部のお店のサイトではプーリング法という技術を紹介していました。
プーリング法とはデントツールがアクセスできない場所の凹みを表側から引っ張り出す方法。
これまた裏側の補強具合によって適用できる場所は限られるようですが、最後の望みということでプーリング法でできるお店を探しました。
その結果、コチラのお店に決めました!
DENT SNIPER (デント スナイパー)さん。
他のお店のサイトと比べて以下の理由から一番良さそう!と判断しました。
- お店のサイトが非常に見やすい。
- 作業場や機材が綺麗でよく手入れが行き届いている(ように見えた)。
- ほとんどのお店のサイトはデントリペアについての説明文がコピペしたのかと思うくらい同じ文言で書かれていましたが、こちらのサイトは自らの言葉で文章を書いている(ように感じた)。
写真も店長自ら作業している写真が非常に多く好印象。 - 事前にメールで写真を送付し修理可能か問い合わせが可能だった。
メール回答では100%できるとは断言できないが恐らく可能ということでした。
愛知県豊田市のお店なので私の家からは車で1時間以上かかる場所にあります。
少し遠いですが家から近いところ…なんてもう言ってられない!
メールのやり取り後、早速その週の土曜日朝一番に予約してお伺いしました。
お店で早速凹みを診ていただきました。
修理可能であると聞いて一安心。
凹みの大きさに応じて修理料金が変わりますので修理前に凹みの大きさを測定します。
今回の凹みは3cm。
但し、プーリング法は塗装が劣化していると剥がれる恐れがある…という説明をいただきました。
まぁデントリペアが無理なら再塗装を伴う板金修理するしかないのですからこれは全然OKです。
修理開始。
代車を借りて近くのホームセンターで時間を潰し、1時間半ほどで修理完了の連絡がありました。
すごくドキドキしながら代車でお店に戻ります。
初めてのデントリペアなので…出来栄えがどんな感じか全く分かりません。
完璧…!
修理跡が全く分かりません。
写真ではもちろん、実物を目視で見ても全く分かりませんし手で触っても分かりません!
正に完璧でした…!!
尚、今回の凹み…恐らくドアパン凹みではなくスーパーのカートか何かをぶつけた跡なのではないかということでした。
確かにこの位置に来るドアはなさそうですし…凹み方もそんな感じですね。
ってドアパンよりも尚悪い気がします…!!
ちなみに私はスーパーのカートは使わないので知らないところで自爆していた説はやはりなさそうです。
一度は修理不可と診断された凹みですが諦めないで良かった…!
修理品質はもちろん、作業してくれた店長さんも気さくな方で丁寧に接客していただき、お店選びは大成功でした!
リピーターになりそうです…いや、ドアパンやカートによる理不尽な損傷はもう二度とご免ですけどね…。
お会計は16,500円。
安い…!
いや、私に何の非がない理不尽な出費ではあるので痛い出費ではありますが、修理対価としてはすごく安く済みました。
デントリペア良いですね!
また何らかの形で凹みが出来てしまった場合は再び駆け込もうと考えつつ、満足して帰路に着きました。
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