【東北旅行編その2】船旅を満喫&仙台港へ入港・初上陸!


この夏、愛車ポルシェ 718ケイマンで東北ロングドライブをしてきました。
前回の記事では岐阜から名古屋港フェリーターミナルに移動し、カーフェリー「いしかり」に乗り込むところまでをお届けしました。

今回はその続きからとなります。

太平洋フェリー「いしかり」に乗船

今回利用するのは太平洋フェリー「いしかり」
今回利用するのは太平洋フェリー「いしかり」

係員の誘導に従い車両甲板の所定の位置にケイマンを停めます。

船内で必要な荷物をクルマから下ろしますが、仙台港に到着するまではクルマに戻れないので忘れ物がないように注意が必要。

そして念のためにポルシェの傾斜センサーを含む車内モニタリングシステムをオフにしておきます。
万が一の誤作動を防ぐためですが…大型船なのでほとんど揺れないですし、今までも作動したことはありません。
普段オフにする機会なんてないですから、ついついやってみたくなった・・・だけです(笑)。

煌びやかで広々としたエントランスホール

車両甲板から階段を上り、フロントがあるエントランスホールへ。

おぉ…広い!

いつも北海道に帰省する際に利用している新日本海フェリーの船と比べても、煌びやかで広い気がします。

とはいえ、豪華なロビーですが乗船手続きは既に完了しているのでここは素通り。
予約した自分の部屋へ向かいます。

今回予約したプランは…。

予約した部屋はS寝台


個室ではないものの、カプセルホテルのようにプライベート空間が確保された相部屋です。
下位ランクのB寝台(2段ベッド)と違い、1段なので圧迫感がなく快適に過ごせます。

料金は車一台の運賃込みで32,100円

安くはないですが、船旅自体がそれなりに贅沢な移動手段ですし、ガソリン代や宿代も含まれていると考えればそこまで高くもない…?
何より、非日常感を存分に味わえる船旅は楽しいです!

S寝台
S寝台

S寝台の部屋はこんな感じです。

2段ベッドのB寝台に比べるとテレビやコンセントがあり、頭上空間が広くなるだけ…と見えるかもしれません。
実際その通りなのですが、この頭上空間の広さが非常に重要。

立ち上がれる空間があると身動きも取りやすいですし、何より湿気がこもりにくいという絶大なメリットがあります。
夏場はこの差が本当に大きい。
夏の寝台は暑くて湿気が籠って寝苦しい…本当に寝苦しいのです!
人によっては気にならない人もいるかもしれませんが、特に私は暑さに弱いので中々眠れません。

今回、S寝台を選んだおかげで不快な湿気も感じず、快適に眠ることができました。
予約時にちょっとだけ良い部屋を選択したあの時の私を褒めたい!

あ・・・そういえば、テレビは一度も点けなかったな。

船内コインロッカー
船内コインロッカー

自分の部屋を確認した後、私が船で最初にやること…
それはコインロッカーの確保です!

寝台は相部屋。
鍵はなく、パーソナルスペースもカーテンで仕切られているのみ。
荷物棚はあっても外から丸見え状態で置くしかないので無防備です。

つまり荷物は常に自分がしっかり見ているしかない状況。
それではさすがに窮屈すぎるのでコインロッカーを確保し、船旅の間はここから荷物を出し入れするということをこれまでの船旅で欠かさずやっていました。

しかし…
この船のコインロッカーは、何かがおかしい。

なんと…100円返却式では…ない!

しかも容積が狭い!
カバンが入らない!!

Oh…なんてことだ。
コインロッカーに入れるつもりで嵩張る荷物たくさんクルマから下ろしてきたのですが・・・計画はご破算。
100円返却式ではないので、出し入れする浴び度にお金を払えと…?
いやいや。

今まで乗っていた別のフェリーでは乗船したら直ぐに100円返却式のロッカーを確保しないと、あっという間に空きがなくなるほど人気でしたが、今回はほとんど誰も使っていませんでした。

これは太平洋フェリーの大きな残念ポイントでした。

貴重品ロッカー
船内貴重品ロッカー

別に「貴重品ロッカー」も設置されています。
しかし、車のキー程度しか入らないこのサイズでは本当に貴重品しか入りません。
財布は・・・船内で使いますしね。

仕方ない。
コインロッカーをアテにしてたくさん持ってきてしまった荷物たち。
今回は、全ての荷物を肌身離さず持ち歩くことにします。

船内売店
船内売店
フェリーの自販機は豊富
フェリーの自販機は豊富
共用スペース
共用スペース
公衆電話機
懐かしいもの発見!

船内の施設、構造はいつも利用する新日本海フェリーと似ています。
私はほとんど利用しませんが、シアターラウンジ、カラオケルーム、キッズルーム、マッサージ器コーナー、ゲームコーナー、シャワー室、スモーキングルームなどがあり、平成を感じさせる(?)設備が充実しています。

混線とのある共用スペースで持ってきたノートPCを開く
混線とのある共用スペースで持ってきたノートPCを開く

出港して陸地が遠ざかれば、スマホの電波も弱くなりネットには繋がりにくくなるので、それまではまったりとノートPCで作業しながら出港を待っていました。
いつものとやっていること変わらない・・・ですが、場所も雰囲気も違えば気分も変わっていい感じです。

いよいよ出港!船旅の開始です
いよいよ出港!船旅の開始です

ゆっくり時間が流れる船旅を堪能

船内レストランで食事
船内レストランで食事
夕食バイキングメニュー
夕食バイキングメニュー

出港が19時・・・ちょうど夕飯時です。
出港後は早速レストランで食事としましょう。

フェリーのレストランは少し割高というのが常識。
そのため乗船前にコンビニで食料を買い込む人もそれなりに多い印象。

で、この船のレストランはバイキングで大人2,300円

安いとは言いませんが、フェリーで、しかもバイキングで2,300円は割高感なく、むしろお得な感じがする!
イ○ンのレストラン街にあるバイキングだってもう少しお高いでしょう。

味もバッチリ、美味しかった!
料理の写真は・・・撮っていません。
それなりに混雑する中、バイキング風景を撮るのはちょっと抵抗ありました。
そして私の盛り付けが下手くそ過ぎたので少しだけ撮った写真もお蔵入りです(苦笑)。
こ、これは是非読者のみなさまも乗船して、ご自身の目と舌で確かめてみてください!

かつおのたたき、すごく美味しかった!!

さて、ここで私は致命的なミスをしたことに気付きました。

この時の私の残金:1,189円
この時の私の残金:1,189円

現金が・・・ないっ!
財布の中身は、わずか 1,189円!!

そして・・・船内はクレジットカードが使えないのです!!!
普段の支払いはキャッシュレスばかりだったので、現金が財布にいくら入っているかを気にかけていませんでした。

どどどどどーすんの どーーすんの?
売店でお菓子を買ったり、飲み物を買ったりするのにこの所持金では心もとない。

いやなにより明日の朝食(1,200円)、昼食(1,200円)は!?

当然船内にはATMはないのでレストランでの朝食・昼食は諦めるしかありません。

うわー・・・折角の船旅なのに節約生活を強いられる羽目になるとは・・・大失敗です。

航行中は専ら共用スペースで寛ぎます
航行中は専ら共用スペースで寛ぎます
船内にはWi-Fiサービスはありません
船内にはWi-Fiサービスはありません

翌朝。
仙台入港予定は16:40。
この日は丸一日、完全に自由な時間が約束されています。

普段、普通に生活していると中々得ることができない、何もしなくていい完全に自由な時間
たとえ休日であっても、つい何かしら予定を入れてしまうものでしょう。
真に何もしなくていい時間というのは本当に得難いものです。
これこそが船旅の醍醐味ではないでしょうか。
時間に縛られるのは、船内レストランの営業時間くらい。
それ以外の時間は、ベッドでごろごろ怠けてもいいですし、好きなだけ昼寝してもいいです。

そしてインターネットがない環境というのが一層自由さを高めています。
もしネット環境あったら適当にだらだらとSNSを眺めたり、Youtubeで必要のない動画見たりして、普段の生活と変わらなくなってしまいます。
電波が届かないからこそ、普段あまりやらない読書をしたり、持ち込んだ携帯ゲーム機で遊んだり、下船後の予定を立てたりとゆる~く暇つぶしして、ゆっくり流れる時間を満喫できます。

昼食のカレー

昼食はカフェで注文できるカレー(大盛)。

これが思いの外美味しかった。量も十分!
なけなしの現金でしたが、750円と思えない高いコストパフォーマンスに大満足。

しかしこの一食で財布はほぼ空になりましたが(笑)。
後は飲み物くらいしか買えない!

スカイデッキに上がれば突き抜けるような青空を満喫できます
スカイデッキに上がれば突き抜けるような青空を満喫できます
すれ違う太平洋フェリーの姉妹線「きそ」
すれ違う太平洋フェリーの姉妹線「きそ」
目の前に広がる大海原を満喫!
目の前に広がる大海原を満喫!

航海中、私の場合は雑誌(911デイズ)を読んだり、お昼寝したり、ベッドでごろごろしていていました。

ノートPCやiPadにオフラインでも遊べるゲームや、ずっと時間が有ったら見たいと思っていたアニメをダウンロードして、暇つぶしネタをたくさん準備していたのですが・・・

結局、ほとんどだらだらして過ごして終了。

それはそれでヨシ!

下船。仙台の地に上陸します。
下船。仙台の地に上陸します。

長いようで、あっという間な船旅を終え、いよいよ船は仙台港へ。
入港・下船時刻となったら車両甲板へ下り、愛車の元に戻ります。

一番最初に下船できると思いきや、前に車が停まっていました。
出港ギリギリになって乗り込んだ車でしょうか。
まぁ、ほんの少し順番が後ろになるくらいはご愛嬌。

これから始まる宮城県・岩手県・青森県は私にとって未踏の地の旅なのでワクワクが止まりません。
ここからが本当の意味で東北旅行の始まりです!

仙台へ上陸!先ずは仙台市内のホテルで一泊する

仙台初上陸!
仙台初上陸!
ここまで運んでくれた「いしかり」を後にします
ここまで運んでくれた「いしかり」を後にします

ついに仙台へ初上陸

下船してしまえば特に手続きも何もないので、そのままどこへでも走っていけます。
ですが車両甲板ではGPSが探知不能だったため、ナビが現在地を見失っています。
まだ名古屋港を指しており、目的地設定ができない・・・。
船旅あるあるです。

一旦港の脇に停車し、GPSを捕捉するまで小休止。
ナビを無事設定して今度こそ東北旅行スタートです

仙台の市街中心部へ
仙台の市街中心部へ

意気揚々とスタートしましたが、今日の目的地は目と鼻の先。
仙台市内の「ホテルメイフラワー仙台」です。

今日は走らずに仙台市内にあるホテルで一泊。

下船したのが既に17時だったため、どんどん日が暮れてしまうことと、仙台市内の青葉山公園にある宮城縣護國神社に行って御朱印をいただきたいのですが、御朱印受付時間は過ぎているので明日まで仙台で足止めというわけです。

せっかく初めて来た仙台ですし、一晩ゆっくりしていきましょう。

ホテルメイフラワー仙台
ホテルメイフラワー仙台
シングル禁煙部屋
禁煙シングル部屋

この日泊まった宿は「ホテルメイフラワー仙台」です。

禁煙シングルのお部屋が一泊・・・4,503円

安っ!!

仙台駅まで800mと徒歩で行ける便利な立地。
有料(800円)ですが駐車場もあります。
無料Wi-Fiなど、一般的なビジネスホテルと同様に一通りの設備はあります。
大浴場(ちょっと大きめ程度な内風呂ですが)とサウナまであります。
建物は少し古いですが、当然ながら内装や設備がボロボロだったりはしていません。

素泊まりするには十分すぎる安くて良いホテルです!大満足!

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ちょっとだけ仙台駅を観光

ホテルから仙台駅までは歩いてわずか800m。
夕食がてら、初めて訪れる仙台の空気を肌で感じるために、夜の散策へ出かけます

仙台駅
仙台駅
ハピナ名掛丁商店街
ハピナ名掛丁商店街

おぉ・・・!ここが仙台駅

初めて来た場所なのに見覚えがある場所です。
・・・というのも、ゲーム「ペルソナ5 スクランブル」のゲーム内でこの風景を見ていたから。
そう・・・これは大好きなゲームの聖地巡礼。
感動してテンション上がりました。

喜久水庵 ずんだスタンド
喜久水庵 ずんだスタンド

名物やご当地グルメに疎い私ですが、今回はちゃんとお目当てがありました。
仙台といえば「喜久福のずんだクリーム大福が美味しい」と以前どこかで訊いたのを覚えていたのです。
そして仙台駅で買えるということもちゃんと覚えていました。

なるほど・・・ありますね、ずんだスタンド!

仙台駅をバックにずんだシェイク
仙台駅をバックにずんだシェイク
ホテルに戻ってクリーム大福をいただきました
ホテルに戻ってクリーム大福をいただきました

ずんだシェイクとクリーム大福を購入。
美味しかった!クリーム大福はいくらでも食べられる!
ずんだシェイクは・・・う、うん。美味しかったし、旅の良い思い出になりました(笑)。

美味しいものでお腹も心も満たされ、ようやく一息。
ホテルの広いベッドの上で1日ぶりにゆっくり眠れます。
さすがに船の寝台はずっすり熟睡、というわけにはいきませんから。
明日からは本格的にケイマンで東北の地を走り回りますのでゆっくり英気を養うとします。

次回、仙台から本州最東端経由で八戸へ
続きます!

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